2009年01月10日

万能薬ではないけれど

9日、滋賀の「しが県民芸術創造館」へ。「しが子ども文化芸術祭」の「県内文化施設等 教育プログラム事例報告会」と「車座会議」に参加することと、同時に今月末に福岡で開催する「文化政策レクチャー」のゲストと打ちあわせをするために行ってきました。
事例報告会は、しが県民芸術創造館や陶芸の森、琵琶湖博物館、びわ湖ホール、MIHO MUSEUMなどが学校と連携して行った授業の事例を報告されました。コメンテーターの言葉にもありましたが、現場をたくさん創り出すだけでなく、関係者あるいは関係者以外の人に向けて報告する機会を設定することは大切だな、とあらためて感じました。数をこなしていると「やりっぱなし」になりがちなので、振返ること、それも少し時間を置いてから冷静に振返ることを心がけようと、我が身を「振返り」ました。アートの力で子どもたちが変化していく感動的な映像やエピソードを交えた事例報告があり、会場の温かな雰囲気は、日頃「アートの社会的な意義」を力みながら説明している私にとってはうらやましいような別世界。やっぱり事例の積み重ね、でしょうか。
午後の「車座会議」には嘉田知事も参加され、1時間半、しっかり話を聞いて最後はコメントもして退席されました。次世代育成に芸術の力を生かすこと、それを「連携」によって実現することが県の重点プロジェクトとして位置づけられていればこそ、でしょう。でも、退席後、会場の参加者で高校教員の方から「本当は知事がおられるうちに言いたかったけれど・・・連携より先に学級定員の削減を。生徒に教師の言葉が届き、授業が成立する環境がつくれないと、美しい事例報告は単なるきれいごとになってしまう」という声がありました。切実です。アートは万能薬ではないし、芸術体験の有効性だけを中心に語るわけにもいかない・・・。それでも私は芸術体験が必要だと思うので、できることをやっていくしかないですね。

文化政策レクチャーは別便でご案内しますが、ゲストは「しが文化芸術学習支援センター」のコーディネーター・津屋結唱子さんと滋賀県県民文化課長の門脇宏さん。津屋さんは9日の催しの中心スタッフとしてクルクル動き回りながら私のためにも時間を割いてくださいました。門脇課長さんも議会のさなか、おつきあいくださって感謝です。レクチャーとは銘打ちますが、滋賀で子どもの芸術体験をサポートするシステムをつくった立役者のお2人に、その経緯や課題などをお聞きすると同時に、福岡版のシステムを模索する契機とします。こうご期待。

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Posted by アートサポートふくおか at 11:26│Comments(0)子どもの芸術体験
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