2009年11月15日
責任
MLにも書いたのですが、行政刷新会議の事業仕分け。文部科学省関係を担当する第3会場の各事業に対する評価コメントが掲載されています。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html
必ずしも芸術支援が必要ない、と言われているわけではないと思うのですが、「国のやるべきことではない」「地方に任せるべき」「学校がやればよい」というコメントの多さ、フシギです。地方自治体や学校に財源が来るわけじゃないんでしょ。そもそも自治体や学校は手が足りてますか? 民間頼みですか? その民間は同種の事業を的確に担えるほど育っていますか?自治体・地域間の格差は心配ないのですか?・・・
仕分けの顛末がどうなろうと、私は私にできることを粛々とやっていくしかありません。幸か不幸か、アートサポートふくおかは国の助成金等に直接影響される部分はほとんどないし。
国がこういうことになるのなら、この時代、地方はどうあるべきなのか、それをしっかり考えて発言できるようになろうと思います。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html
必ずしも芸術支援が必要ない、と言われているわけではないと思うのですが、「国のやるべきことではない」「地方に任せるべき」「学校がやればよい」というコメントの多さ、フシギです。地方自治体や学校に財源が来るわけじゃないんでしょ。そもそも自治体や学校は手が足りてますか? 民間頼みですか? その民間は同種の事業を的確に担えるほど育っていますか?自治体・地域間の格差は心配ないのですか?・・・
仕分けの顛末がどうなろうと、私は私にできることを粛々とやっていくしかありません。幸か不幸か、アートサポートふくおかは国の助成金等に直接影響される部分はほとんどないし。
国がこういうことになるのなら、この時代、地方はどうあるべきなのか、それをしっかり考えて発言できるようになろうと思います。
2009年10月26日
宗像市文化芸術振興条例案パブコメ募集中
午前。福祉と芸術をつなぐ活動を展開されている長渕晃二さんがご来福。「福祉芸術コーディネーター」に関する著作をご検討中とのことで、ヒアリングを受けました。
午後。宗像市市民文化芸術活動審議会。条例案はパブコメ募集中。次の段階の文化振興ビジョン策定に移っています。
宗像市文化芸術振興条例案パブコメについて↓
http://www.city.munakata.lg.jp/shinai/keyword/keyword_inf.php?contents_id=3664&div_id=50&keywd_id=50
福岡にとって返して実家の様子を覗きに行き、すぐに天神に出て、明日からの演劇の授業に関する打合せ。久留米市内の小学校での実施ですが、講師の柏木陽さんは東京から、アシスタント4名は久留米・飯塚・佐賀とバラバラなので、福岡で集まりました。昨年度に続いての実施なので、子どもたちがどんなに変わっているのか、いないのか、楽しみです。
午後。宗像市市民文化芸術活動審議会。条例案はパブコメ募集中。次の段階の文化振興ビジョン策定に移っています。
宗像市文化芸術振興条例案パブコメについて↓
http://www.city.munakata.lg.jp/shinai/keyword/keyword_inf.php?contents_id=3664&div_id=50&keywd_id=50
福岡にとって返して実家の様子を覗きに行き、すぐに天神に出て、明日からの演劇の授業に関する打合せ。久留米市内の小学校での実施ですが、講師の柏木陽さんは東京から、アシスタント4名は久留米・飯塚・佐賀とバラバラなので、福岡で集まりました。昨年度に続いての実施なので、子どもたちがどんなに変わっているのか、いないのか、楽しみです。
2009年07月02日
数字で測る?
久留米大学経済学部「地域創造概論」の1コマを受け持ちました。創造都市論を話して、やねだんを事例に身近な地域における創造的な地域づくりを文化を通じて行うことの可能性を述べました。受講した学生のレポートを見ると「ほかの授業と視点が違う」と感じた人がいるようです。経済学部だから、というわけでもないでしょうが、世の中、すべて数字で測れるもんだと思いこんでいる学生が多いので苦笑してしまいます。
福岡に戻る前に石橋文化センターに寄り、久留米市の芸術家派遣事業について簡単に打ち合わせ。やっと学校に連絡できる段階まで来ました。
実家を訪問してから帰宅。授業レポートの採点をしつつ、時間を見計らって久留米市の学校に電話。ホント、学校への連絡というのは面倒なもんです。授業時間中は当然、先生とはお話できないし、昼休みも職員室にはおられない。放課後を狙って電話すると会議中。先生は実に忙しいです。やっと連絡がとれた学校でもろもろお話していると、教頭先生が市の事業と文部科学省の事業を勘違いされていたことが判明。事業名がほとんど同じで内容が似ているので、ムリもないかな、とちょっと思いました。
福岡に戻る前に石橋文化センターに寄り、久留米市の芸術家派遣事業について簡単に打ち合わせ。やっと学校に連絡できる段階まで来ました。
実家を訪問してから帰宅。授業レポートの採点をしつつ、時間を見計らって久留米市の学校に電話。ホント、学校への連絡というのは面倒なもんです。授業時間中は当然、先生とはお話できないし、昼休みも職員室にはおられない。放課後を狙って電話すると会議中。先生は実に忙しいです。やっと連絡がとれた学校でもろもろお話していると、教頭先生が市の事業と文部科学省の事業を勘違いされていたことが判明。事業名がほとんど同じで内容が似ているので、ムリもないかな、とちょっと思いました。
2009年06月08日
想像都市?
久留米大の講義で創造都市論。ほんの概論ですが、ビッグイシューやエムシャーパーク、金沢市の市民芸術村&21世紀美術館の話などに学生の食いつきは上々。基本的に地域づくりに関わる話には関心が高いです。「アート」じゃなくて。授業の最後に提出してもらう小レポートにはいつになく質問や問題提起が多い・・・私もたくさん勉強して次週お答えします。
でも、「想像都市」って書くのはやめてね。
でも、「想像都市」って書くのはやめてね。
2009年06月02日
ミニレクチャー盛況
午前、久留米大学の講義。石橋文化センター(久留米文化振興会)の西依事務局長をお招きして、文化センターの成り立ちや事業内容、収支のお話などをうかがいました。実際の現場に即したお話はやっぱり、いい。それに、日頃は若い人を採用する立場から見ておられる方ですから、教壇のうえから意欲のある学生とそうでない子をスルドク見分けられておりました。学生諸君、ご留意を。
いったん、自宅に戻って文化政策ミニレクチャーの準備。初めて自分のPCをプロジェクターにつなぐのでコネクターがこれでよいのか、わからず。先週はベ〇ト電器に数回通いました。会場備え付けのプロジェクターにはPCとつなぐコードはついていません、と聞いていたので購入して行ったのですが、実際にはありました。丁寧に使い方を指南してくださったので最大の問題クリア。
30名もの方がご参加くださり、感謝です。現場で見聞きしたこと、そのままなので深いお話はできませんでしたが、関心を持ってくださる方がたくさんおられること、心強く感じました。また、その場で協力会員になってくださった方々もあり、うれしい限り。
遠くない将来、「あのときの視察をもとに、福岡でこんな動きを起こすことができて、今はこうなりました」という続編の報告会ができるといいな、と夢見ています。実現するよう、みなさま念じてください。
いったん、自宅に戻って文化政策ミニレクチャーの準備。初めて自分のPCをプロジェクターにつなぐのでコネクターがこれでよいのか、わからず。先週はベ〇ト電器に数回通いました。会場備え付けのプロジェクターにはPCとつなぐコードはついていません、と聞いていたので購入して行ったのですが、実際にはありました。丁寧に使い方を指南してくださったので最大の問題クリア。
30名もの方がご参加くださり、感謝です。現場で見聞きしたこと、そのままなので深いお話はできませんでしたが、関心を持ってくださる方がたくさんおられること、心強く感じました。また、その場で協力会員になってくださった方々もあり、うれしい限り。
遠くない将来、「あのときの視察をもとに、福岡でこんな動きを起こすことができて、今はこうなりました」という続編の報告会ができるといいな、と夢見ています。実現するよう、みなさま念じてください。
2009年05月11日
文化政策ミニレクチャーVol.4
午前。久留米大の講義。本日のお題は「文化・芸術とまちづくり」。地域課題の解決にアートでアプローチする事例をたくさん紹介しました。お気に入りの話ばっかりなので、気持ちよくしゃべって帰りましたが、朝から体調不良。微熱なのでインフルではなさそうですが。
午後は、ニューズレター0号の印刷、発送作業。6月1日に行う文化政策ミニレクチャーのご案内なども同封して各所へ送りました。ひたすら紙を折って束ねて封筒詰めする作業をもくもくもくと続け、夕方にはネコさんのメール便にお渡ししました。
すっっっきり!
★アートサポートふくおか・文化政策ミニレクチャーVol.4についてお知らせ
英国のクリエイティブ・パートナーシップ
~ロンドンで見たその現場~
アートマネジメントの最前線で活動する人材からビビッドな話題を提供してもらう「文化政策ミニレクチャー」シリーズ。
第4弾は、アートサポートふくおかの代表・古賀弥生が、この春に訪問したロンドンで見た「クリエイティブ・パートナーシップ」の現場について語ります。「クリエイティブ・パートナーシップ」とは、英国政府が主導する教育改革プログラムで、クリエイティブな人材を学校に送り込み、子どもたちの創造的な能力を養うと同時に学校教育自体をクリエイティブなものに変革していく試み。2002年に始まり、ロンドン市内だけでも年間約200校の学校で実施されています。
日本でもアーティスト等が学校で子どもたちと活動し、従来の学校教育の枠を超えた「授業」を行う場面が増えていますが、文化施設等が行うアウトリーチ活動として、あるいはNPO等が担い手となり子どもたちのコミュニケーション能力や生きる力を育むことを目的とした活動として展開されている日本の状況に対し、英国では国の政策として実施され、教育を変革し創造的な社会の担い手を育成することも視野に入れている点が、日本における今後の文化政策の展開に影響を与えることも考えられます。
今回のミニレクチャーでは、「クリエイティブ・パートナーシップ」によるプログラムが実施されている学校の授業や、教育をはじめとする社会のさまざまな領域でアート・ワークショップを実施できるアーティストを養成する大学院の課程など、間近に体験した現場の様子を中心に語ります。
◆日時:2009年6月1日(月)19:00~21:00
◆場所:福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」セミナールーム(福岡市中央区大名2-6-46 青年センター5F) ◆スピーカー:古賀 弥生
◆参加費:500円
◆申込み:FAXまたはメールで、①お名前②ご所属③ご住所④電話番号⑤メールアドレスをアートサポートふくおかまでご連絡ください。
アートサポートふくおか
〒812-0884 福岡市博多区寿町3-5-22-806
電話090-7462-1657 FAX092-591-6517
メール office@as-fuk.com
午後は、ニューズレター0号の印刷、発送作業。6月1日に行う文化政策ミニレクチャーのご案内なども同封して各所へ送りました。ひたすら紙を折って束ねて封筒詰めする作業をもくもくもくと続け、夕方にはネコさんのメール便にお渡ししました。
すっっっきり!
★アートサポートふくおか・文化政策ミニレクチャーVol.4についてお知らせ
英国のクリエイティブ・パートナーシップ
~ロンドンで見たその現場~
アートマネジメントの最前線で活動する人材からビビッドな話題を提供してもらう「文化政策ミニレクチャー」シリーズ。
第4弾は、アートサポートふくおかの代表・古賀弥生が、この春に訪問したロンドンで見た「クリエイティブ・パートナーシップ」の現場について語ります。「クリエイティブ・パートナーシップ」とは、英国政府が主導する教育改革プログラムで、クリエイティブな人材を学校に送り込み、子どもたちの創造的な能力を養うと同時に学校教育自体をクリエイティブなものに変革していく試み。2002年に始まり、ロンドン市内だけでも年間約200校の学校で実施されています。
日本でもアーティスト等が学校で子どもたちと活動し、従来の学校教育の枠を超えた「授業」を行う場面が増えていますが、文化施設等が行うアウトリーチ活動として、あるいはNPO等が担い手となり子どもたちのコミュニケーション能力や生きる力を育むことを目的とした活動として展開されている日本の状況に対し、英国では国の政策として実施され、教育を変革し創造的な社会の担い手を育成することも視野に入れている点が、日本における今後の文化政策の展開に影響を与えることも考えられます。
今回のミニレクチャーでは、「クリエイティブ・パートナーシップ」によるプログラムが実施されている学校の授業や、教育をはじめとする社会のさまざまな領域でアート・ワークショップを実施できるアーティストを養成する大学院の課程など、間近に体験した現場の様子を中心に語ります。
◆日時:2009年6月1日(月)19:00~21:00
◆場所:福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」セミナールーム(福岡市中央区大名2-6-46 青年センター5F) ◆スピーカー:古賀 弥生
◆参加費:500円
◆申込み:FAXまたはメールで、①お名前②ご所属③ご住所④電話番号⑤メールアドレスをアートサポートふくおかまでご連絡ください。
アートサポートふくおか
〒812-0884 福岡市博多区寿町3-5-22-806
電話090-7462-1657 FAX092-591-6517
メール office@as-fuk.com
2009年03月24日
市民文化・芸術活動審議会
宗像市市民文化・芸術活動審議会の初回。宗像市は文化を市民活動推進課が所管する珍しいまち。このたび文化振興に関する条例とビジョンを策定されるということで、委員としてお手伝いすることになりました。地元で文化活動に携わる方がたくさん参加されている審議会。タイトなスケジュールですが、がんばらなくてはいけません。
夕刻から西日本打楽器協会主催・パーカッションフェスティバルのコンサートへ。「アーティスト・カタログ2008」にも掲載している『語音(かたりね)』の村岡慈子さんがMCとして登場されたのでビックリ。おお、声もうるわし。パーカッション、多彩でおにぎやかでご陽気。やっぱり楽しいです。
夕刻から西日本打楽器協会主催・パーカッションフェスティバルのコンサートへ。「アーティスト・カタログ2008」にも掲載している『語音(かたりね)』の村岡慈子さんがMCとして登場されたのでビックリ。おお、声もうるわし。パーカッション、多彩でおにぎやかでご陽気。やっぱり楽しいです。
2009年02月21日
エル・システマ
見ました? 昨日のNHK教育TV。ベネズエラ出身の若手指揮者グスターボ・ドゥダメルが登場してました。手作業をしながらたまたまTVをつけたら、ドゥダメルがシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを指揮してチャイコフスキーをやってました。ドゥダメルはベネズエラが社会政策として取り組む音楽教育を受けて頭角をあらわした「天才」のひとり。ベネズエラでは、子どもたちに楽器を貸与、本格的な音楽教育を無償で施しオーケストラ活動に参加させる「エル・システマ」と呼ばれる制度により、貧困が引き金となる非行や犯罪から子どもたちを遠ざける活動が国の取り組みとして実施されている・・・という話は、昨年末のドゥダメル来日の前後にマスコミなどを通じて広く知られるようになりましたね。私もちょうど、山田真一著『エル・システマ 音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策』(教育評論社)を読み終えたところだったので、昨日のTVは「おおっ」と引き込まれて見てしまいました。
「エル・システマ」のすごいところは、子どもたちが音楽活動に参加することで社会性を身につけるなど人としての成長を遂げるだけでなく、音楽家としてもすばらしい人材を輩出する点。TVで流れたユース・オーケストラの演奏もすばらしいものでした。特にアンコールでの「マンボ(ウエスト・サイド・ストーリーより)」なんかは、演奏者が音楽を楽しんでいる様子がハンパではないっ! 我が家では、いつのまにか全員そろって「すげ~」と見とれていました。
「エル・システマ」のすごいところは、子どもたちが音楽活動に参加することで社会性を身につけるなど人としての成長を遂げるだけでなく、音楽家としてもすばらしい人材を輩出する点。TVで流れたユース・オーケストラの演奏もすばらしいものでした。特にアンコールでの「マンボ(ウエスト・サイド・ストーリーより)」なんかは、演奏者が音楽を楽しんでいる様子がハンパではないっ! 我が家では、いつのまにか全員そろって「すげ~」と見とれていました。
2008年11月24日
文化シンポジウムinさせぼ
佐世保市の文化シンポジウム。平田オリザさんの基調講演のあと、パネルディスカッションでコーディネーターを務めました。
平田さんの基調講演のテーマは「芸術文化と地域振興」。都市に文化が必要な理由をわかりやすく伝える点において絶品。芸術家のお話とは思えない(?)バランス感覚で、政治家も行政関係者も引き込まれてしまう内容でした。会場に来られた文化関係者の方からの質問、意見はあまり活発とはいえませんえしたが、ある種のショックですぐには反応できなかったのかも。じわっと効いてくるのだと思います。
後半のパネルディスカッションは、平田さんのお話を受けて佐世保での文化のまちづくりの可能性を探る議論に、と心がけました。市民の皆さんにお伝えしないといけない内容も多く、短い時間で議論を深めるのは難しかったですが、市長さんも最後まで聴いてくださったし、次の展開につながるきっかけになったらいいなと願っています。
平田さんの基調講演のテーマは「芸術文化と地域振興」。都市に文化が必要な理由をわかりやすく伝える点において絶品。芸術家のお話とは思えない(?)バランス感覚で、政治家も行政関係者も引き込まれてしまう内容でした。会場に来られた文化関係者の方からの質問、意見はあまり活発とはいえませんえしたが、ある種のショックですぐには反応できなかったのかも。じわっと効いてくるのだと思います。
後半のパネルディスカッションは、平田さんのお話を受けて佐世保での文化のまちづくりの可能性を探る議論に、と心がけました。市民の皆さんにお伝えしないといけない内容も多く、短い時間で議論を深めるのは難しかったですが、市長さんも最後まで聴いてくださったし、次の展開につながるきっかけになったらいいなと願っています。
2008年11月16日
CCD
午前、春日。
午後、あじびホールの「文化政策とCCDセミナー」に参加。CCDとはcomunity cultural divelopment の略。オーストラリアではコミュニティが抱える課題や社会的問題にアートを通してアプローチし、創造的な解決を目指すCCDが政策のなかに明確に位置づけられているそうです。今日のセミナーでは、オーストラリアで障がいのある人のアートを支援するNGOのディレクターを務めるガレスさんから、CCDについてのレクチャーがあり、そのあと、日本の文化政策に関する概論をニッセイ基礎研の吉本さんから、そして日本におけるCCDともいえるような具体的な3つの事例が紹介されました。私にはCCDとコミュニティアートが重なって見えて仕方がなかったのですが、ガレスさんによれば別物だそうで。「CCDは社会の変容を重視する点が特徴」といわれたけど、それもコミュニティアートに含まれる概念ではないのかな・・・。手を挙げて質問しようかと思っていたら、ガレスさんが他の質問に答えるなかで「クリエイティブシティの議論と並べて語られることが多いが、もしクリエイティブシティが経済・産業面を重視して議論されるものであれば、CCDはもっと人が生きることに関わるもの」と説明されたことで、なんとなく見えてきました。創造都市論も、人によって語り口が違い、創造産業論とほとんど同義になってしまうこともありますが、私は「そのまちに暮らす人がクリエイティブに、しあわせに生きてこその創造都市」を理解しているので、要は言葉の解釈の違いなのかも。オーストラリアカウンシルには、CCDを名に冠する担当部署があるようですから、「名前」がつくことで人と組織とお金がついてくるなら、それはそれで・・・とナットクしました。
事例紹介でビデオを見せてくださった福岡の「お遊び助っ人企画」、この4月にマンションの1室で上演した「弱法師」を制作した団体です。このお芝居は私も見ました。でも、今日のビデオで、出演者の女性たち(60歳以上限定!)が歩んできた実人生の断片を語るのを見て、お芝居そのものより感動してしまいました。彼女たちと私の年の差は、私と大学生くらいの差だと思うけど、圧倒的に彼女たちのほうに共感してしまう自分に気づき、私もそれなりに「蓄積」してきたんだな、としんみり。
午後、あじびホールの「文化政策とCCDセミナー」に参加。CCDとはcomunity cultural divelopment の略。オーストラリアではコミュニティが抱える課題や社会的問題にアートを通してアプローチし、創造的な解決を目指すCCDが政策のなかに明確に位置づけられているそうです。今日のセミナーでは、オーストラリアで障がいのある人のアートを支援するNGOのディレクターを務めるガレスさんから、CCDについてのレクチャーがあり、そのあと、日本の文化政策に関する概論をニッセイ基礎研の吉本さんから、そして日本におけるCCDともいえるような具体的な3つの事例が紹介されました。私にはCCDとコミュニティアートが重なって見えて仕方がなかったのですが、ガレスさんによれば別物だそうで。「CCDは社会の変容を重視する点が特徴」といわれたけど、それもコミュニティアートに含まれる概念ではないのかな・・・。手を挙げて質問しようかと思っていたら、ガレスさんが他の質問に答えるなかで「クリエイティブシティの議論と並べて語られることが多いが、もしクリエイティブシティが経済・産業面を重視して議論されるものであれば、CCDはもっと人が生きることに関わるもの」と説明されたことで、なんとなく見えてきました。創造都市論も、人によって語り口が違い、創造産業論とほとんど同義になってしまうこともありますが、私は「そのまちに暮らす人がクリエイティブに、しあわせに生きてこその創造都市」を理解しているので、要は言葉の解釈の違いなのかも。オーストラリアカウンシルには、CCDを名に冠する担当部署があるようですから、「名前」がつくことで人と組織とお金がついてくるなら、それはそれで・・・とナットクしました。
事例紹介でビデオを見せてくださった福岡の「お遊び助っ人企画」、この4月にマンションの1室で上演した「弱法師」を制作した団体です。このお芝居は私も見ました。でも、今日のビデオで、出演者の女性たち(60歳以上限定!)が歩んできた実人生の断片を語るのを見て、お芝居そのものより感動してしまいました。彼女たちと私の年の差は、私と大学生くらいの差だと思うけど、圧倒的に彼女たちのほうに共感してしまう自分に気づき、私もそれなりに「蓄積」してきたんだな、としんみり。
2008年06月27日
地域創造概論
26日(木)午前、久留米大学経済学部で地域創造概論の講義。オムニバス形式なので私は1コマだけの登板。いつもの地域文化政策論では少ししかふれられなかった創造都市論についてやや詳しく話しました。創造都市論のキモは都市の課題をクリエイティブに解決できるような環境づくりだと思うので、学生にとって身近な地域に関わる創造的な課題解決の事例として昨年から福岡でも販売が始まった、ホームレスだけが販売できる雑誌「ビッグイシュー」と、仙台の障がいがある人ない人みんなでつくる野外音楽祭「とっておきの音楽祭」を紹介しました。どちらも学生の反応は上々。特に「とっておきの音楽祭」は、音楽祭を紹介した映画「オハイエ!」のプロモーションビデオを入手しておいたので、みんな映像に見入っていました。さまざまな障がいや病気を持つ人がイキイキと音楽を楽しみ、聴衆に大きな何かを伝えている姿が映像にはあふれています。感じるところが多かったじゃないかな。
講義のあと、「おもしろかったです」「ぼく演劇をやってるんですけど・・・」「来年、地域文化政策論を受けます」と言いにきてくれる子たちがいてうれしい反響でした。
午後。筑紫野市文化振興計画策定審議会。しんどいまとめの作業に入っていますが、いい議論ができていると思います。ここしばらくは委員も事務局もがんばらなくてはいけません。
夜。午前の講義で学生が書いたレポートの採点作業。100人を超す学生のレポートに目を通すのは大変。でも、私が伝えたかったことをちゃんと捉えている人が多かったので、まあ満足。
27日(金)夜。アートサポーターズネットワークのミーティング。7月5日の「連続講座 アートでつなぐ人とまち」第3講の打合せと田川市美術館学芸員・岩崎美穂さんのお仕事に関する報告。地域に密着した美術館であろうとする学芸員さんの日常的な努力は重要です。きっと徐々に実を結ぶはず。ガンバレ岩崎さーん。
講義のあと、「おもしろかったです」「ぼく演劇をやってるんですけど・・・」「来年、地域文化政策論を受けます」と言いにきてくれる子たちがいてうれしい反響でした。
午後。筑紫野市文化振興計画策定審議会。しんどいまとめの作業に入っていますが、いい議論ができていると思います。ここしばらくは委員も事務局もがんばらなくてはいけません。
夜。午前の講義で学生が書いたレポートの採点作業。100人を超す学生のレポートに目を通すのは大変。でも、私が伝えたかったことをちゃんと捉えている人が多かったので、まあ満足。
27日(金)夜。アートサポーターズネットワークのミーティング。7月5日の「連続講座 アートでつなぐ人とまち」第3講の打合せと田川市美術館学芸員・岩崎美穂さんのお仕事に関する報告。地域に密着した美術館であろうとする学芸員さんの日常的な努力は重要です。きっと徐々に実を結ぶはず。ガンバレ岩崎さーん。
2008年05月11日
芸術文化がまちをつくる
恥ずかしながら本を出しまして。すみません。2年前に学位を取得した博士論文にその後に書いた論文を加え全面改訂、再構成したものです。大学の教科書にするつもりで書きましたので、あまり読みやすいものではないですが、ご関心がおありの方は目次などご覧ください。
http://www.as-fuk.com/publish/080500book.html
一般書店のほかアマゾンネットでも購入できます。ほんと、すみません。
http://www.as-fuk.com/publish/080500book.html
一般書店のほかアマゾンネットでも購入できます。ほんと、すみません。
2008年04月14日
久留米大学講義開始
久留米大学経済学部での地域文化政策論の講義開始。2年目の今年は昨年の感触もふまえて講義内容をバージョンアップ。大学の地元・久留米市の石橋美術館の見学と美術館職員の方のゲストトークも組み込んでいます。この美術館見学、入館料(200円)の負担を伴いますし昨年はなかったテキストの購入(私の本です。まだ発行できていません。しょぼしょぼ)を義務付けたので、受講者数が減るのは必至と見ていましたが、フタをあけてみたら昨年とほぼ同数の41名。熱心にこちらを見つめる人の数は昨年より増えたような気がします。また、留学生も数名受講しているのが驚き。彼らの興味はどこにあるのだろう? こちらもその期待に応えなければ。
午後、実家の父の様子を見に。先週の朝日新聞の記事を見つけていたらしく、私に新聞を突き出して「これ読んだか?」。って、私が書いたんだけど。こんなふうに新聞やテレビに露出する機会があるとありがたいのは、家族や親戚に私の仕事内容が伝わること。市役所を辞めてNPOとやらをしているらしい、という認識で、具体的なことは何もわからない(話しているのですが、理解できないようです)親、おじ、おばたちにはマスコミの力は絶大です。
夕方、某コンサルの方と面談。福岡の情報を観光客向けに発信するシステムへの協力依頼でした。福岡に住む人がお勧めするさまざまな分野の福岡情報を発信するサイトに文化関連情報を掲載するお役目を引き受けないかというご提案。お役に立てるものかな? でもおもしろそうです。今月下旬から稼動するそうなので見てみましょう。
午後、実家の父の様子を見に。先週の朝日新聞の記事を見つけていたらしく、私に新聞を突き出して「これ読んだか?」。って、私が書いたんだけど。こんなふうに新聞やテレビに露出する機会があるとありがたいのは、家族や親戚に私の仕事内容が伝わること。市役所を辞めてNPOとやらをしているらしい、という認識で、具体的なことは何もわからない(話しているのですが、理解できないようです)親、おじ、おばたちにはマスコミの力は絶大です。
夕方、某コンサルの方と面談。福岡の情報を観光客向けに発信するシステムへの協力依頼でした。福岡に住む人がお勧めするさまざまな分野の福岡情報を発信するサイトに文化関連情報を掲載するお役目を引き受けないかというご提案。お役に立てるものかな? でもおもしろそうです。今月下旬から稼動するそうなので見てみましょう。
2008年04月03日
審議会でフィールドワーク
終日、筑紫野市文化振興計画審議会。1日かけて市内の文化施設や史跡など、文化資源を見て回り関係者のお話をうかがいました。このやり方は手間隙がかかりますが、効果は絶大。文化振興の意味するところは文化を通じたまちづくりだということが、委員の間で一気に共有できたように思います。
夜。ゆめアール大橋へ。NPO法人子ども文化コミュニティが取り組み子どものミュージカルの稽古を見学。6日(日)に南市民センターで本番です。子どもたちの「やらされている」感が全くない、自然に引き出された表現が魅力的。
http://www.kodomo-abc.org/kodomo_musical_2008.html
夜。ゆめアール大橋へ。NPO法人子ども文化コミュニティが取り組み子どものミュージカルの稽古を見学。6日(日)に南市民センターで本番です。子どもたちの「やらされている」感が全くない、自然に引き出された表現が魅力的。
http://www.kodomo-abc.org/kodomo_musical_2008.html
2008年03月17日
福岡の文化を考える会
午前。サザンクス筑後のKさんと打合せ。21日に開催されるシンポジウムに登壇します。演劇をしている若い方たちに、私の経験を語ることで演劇と地域のつながりを感じ取っていただければいい、のかな? あと数日あるのでよく考えて準備しましょう。
夜。「福岡の文化を考える会」で「文化政策のトレンドから見た福岡」というテーマでお話。この会は定期的に開かれているのですが、ずいぶんご無沙汰してしまいました。こんなテーマでお役に立てたのだろうか・・・。以前、顔を出していた頃に比べると文化関係者の参加が広がったように感じましたが、行政関係者の参加は逆に減ったのかな。いろんな立場の方が同じテーブルにつくことができる貴重な場なので、あまり考えすぎずに顔を出してほしいものです。
夜。「福岡の文化を考える会」で「文化政策のトレンドから見た福岡」というテーマでお話。この会は定期的に開かれているのですが、ずいぶんご無沙汰してしまいました。こんなテーマでお役に立てたのだろうか・・・。以前、顔を出していた頃に比べると文化関係者の参加が広がったように感じましたが、行政関係者の参加は逆に減ったのかな。いろんな立場の方が同じテーブルにつくことができる貴重な場なので、あまり考えすぎずに顔を出してほしいものです。
2008年03月15日
古賀市文化芸術によるまちづくりシンポジウム
古賀市文化芸術によるまちづくりシンポジウムのコーディネーターを務めました。九産大美術館学芸室長の緒方泉さん、NPO法人子ども文化コミュニティの高宮由美子さん、古賀市在住のアーティスト・坂崎隆一さん、そして古賀市長・中村隆象さんの4人が登壇。古賀市の現状の取り組みのほか、「子ども」と「連携」を柱として討論していただきました。締めくくりに、登壇者それぞれが「文化のまちづくり」に大切なことをキーワードとして挙げていただきました。「得意技を伝えよう」「コーディネーター」「子どもとともに」「人→風土→グローカル・独自性」「市民が主体」などが提示され、広がりのある議論になった、かな? 印象的だったのは、高齢の方が多い会場の参加者がとても熱心だったこと。質問・意見もたくさん出たし、反応はかなりよかったように思います。古賀市では来年度、文化振興条例が制定される予定。文化のまちづくりに関わる人材養成も始まっているし、今後が楽しみです。
2008年03月13日
古賀市アートタウン構想
昨日から声が出ず、電話での会話に支障アリ。
今日は半日時間がとれたので美容院へ。パーマの合間に肩を軽くマッサージをしてくれた美容師さん、「ものっすごくこってますねー」と感心されました。
午後は古賀市へ。あさって開催されるシンポジウムでコーディネーターを務めます。市長さんもパネリストなのですが、当日の入り時間がギリギリになりそうだということで、ご挨拶と打合せのために伺いました。古賀市は市長さんが「アートタウン構想」を唱えておられます。
http://www.city.koga.fukuoka.jp/cityhall/work/kikaku/arttown/
今日は半日時間がとれたので美容院へ。パーマの合間に肩を軽くマッサージをしてくれた美容師さん、「ものっすごくこってますねー」と感心されました。
午後は古賀市へ。あさって開催されるシンポジウムでコーディネーターを務めます。市長さんもパネリストなのですが、当日の入り時間がギリギリになりそうだということで、ご挨拶と打合せのために伺いました。古賀市は市長さんが「アートタウン構想」を唱えておられます。
http://www.city.koga.fukuoka.jp/cityhall/work/kikaku/arttown/
2008年02月28日
県民文化祭企画委員会
昨日。ふくおか県民文化祭の企画委員会。今年度の県民文化祭の報告と来年度に向けた事業構成の話やテーマについての審議。たしか、私はこの委員をお引き受けして3年。少しずつ空気が変わっていくのを感じます。文化団体の発表の場である文化祭から、文化のまちづくりを意識した事業展開へ。すこーしずつですが、多分シフトしていくのでしょう。
2008年02月26日
審議会は楽しい
筑紫野市文化振興計画策定審議会、2回目の会議。審議会の進行のあり方を議論したあと、フリートークで市のさまざまな領域の文化に関する現状や課題を語り合っていただきました。豊富な文化資源の存在とそこに関わる人々の多彩な活動が垣間見え、楽しい会議でした。
帰宅すると来月発行する著書の校正がどっさり届いていました。もうすぐ2月が終わります。あれもこれも、仕事は着々と進めているつもりですが、なんかあせるなぁ。
帰宅すると来月発行する著書の校正がどっさり届いていました。もうすぐ2月が終わります。あれもこれも、仕事は着々と進めているつもりですが、なんかあせるなぁ。
2008年02月20日
東アジアの創造都市
午後。(財)福岡市アジア都市研究所のセミナー「東アジアからの挑戦~文化産業と創造都市~」を聴きに行きました。東アジア諸国における創造都市への取り組みについては、あまり具体的な事例などを知る機会がなかったので。中国が日本の漫画・アニメ文化を輸入、産業として国が育成しようとしている様子を産業博覧会の例などで見せていただきました。セミナー参加者がけっこう多いことにオドロキ。「産業」だからかなぁ。無料だからかなぁ。