2009年07月20日

講義終了

久留米大学経済学部「地域文化政策論」今年度の最終講義。最後のお題は「文化ボランティア」、ですが、先週の続きのNPO論から始め、まとめとして地域政策のなかで「ガバナンス」の重要性にふれました。市民の存在感の大きさがクローズアップされていますが、同時に市民のパワーアップも必要な今、文化にできることはたくさんあるのでは?と締めくくってみました。届いたかな?
最後の小レポートは講義全体を通しての感想を聞きました。「文化には関心がなかったけれど、まちづくりに大きな役割を果たすことがわかった」「NPOについてはよく聞く言葉だけれど、なんのことかわからなかった。この講義でかなり理解できた」など、肯定的な記述が並び、真に受けると大好評の講義、ということになるのだけれど、同じ学生が匿名で記入する、大学が実施した授業評価アンケートにはけっこう厳しいことを書いているのを知っているので、それなりに受け止めましょう。
それでも、14回の講義の前半では、「講義の要約と感想」を求める小レポートにトンチンカンなことばかり書いていた学生が、後半、とってもきちんと書けるようになっていったのを見ると、若い人の成長に寄り添えた実感があって幸せです。今年は受講態度などの細かい点はあまり注意せず、「聞いた話を要約する」能力を育てることをひとつの目標にしていました。授業中の居眠りや遅刻などは、とっても失礼な態度だけれど、たぶん彼らは社会人になったら相応の態度をとることができるはず。なので、どんな仕事をするにしても重要な、記録の取り方を覚えてもらおうと考えました。最後までダメポな人もいましたが、文章力がかなり伸びた人もいたのでは?
今年は中国からの留学生が1名受講していました。外国に来て、慣れない言語での授業は大変だったと思います。最後の小レポートに「誤字が多くてご迷惑をおかけしたと思います」と書いてありました。だいじょうぶ、あなたの言いたいことは伝わってますよ。いつも、食い入るような眼をして講義を聞いていたあなた。あなたが書いてくれた「いい授業でした」という言葉を胸に、来年もがんばります。

さて、残るは学生の大レポートの採点と成績づけの作業。数えたら113名分ありました。おそろしや。
とりあえず講義は終わったので、自分へのご褒美として自然食レストランに昼御飯を食べに行きました。元気出そう。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:41Comments(0)