2010年12月10日

なぜ働く?

3日間の長崎滞在。授業4コマに美術館との打合せ1件、学生との面談無数、そして延々と赤ペン先生。卒論は来週までにケリをつけなければいけないので佳境に入っています。みんな本気を出したら結構やるもんだなぁと感心。お尻に火がつくとちゃんと勉強して考えて書いているようです。これが1カ月前だったら。
1年生対象のキャリア形成の授業で「なぜ仕事をするのか?」というテーマで話し合いをさせたら、どのグループからも「親孝行」「納税の義務」「勤労の義務」なんて言葉が出てきてびっくり。18,9歳で一体何を背負っている(つもり)なのか。もちろん、「生きがい」とか「社会との関わり」とかいう言葉も出てきたんですが。授業後、そろっと近づいてきた子が「みんないろんなこと考えてて、すごいなって思うんですけど、それでも私、働かなくていいんだったら働きたくないなって思うんです」と申し訳なさそうに話しかけてきました。「どうやって生きていく?」と聞いたら、できればダンナさんに養ってもらいたいとのこと。でも、もしダンナに万一のことがあって自分が家族を養わなくてはいけなくなったら、そのときは何でもして働くそうです。だったらいいんじゃないのぉぉぉ。それも人生、あれも人生。と言ったら、安心したように「ありがとうございました」と笑いました。悩め悩め。



Posted by アートサポートふくおか at 22:50│Comments(0)
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