2009年04月06日

ロンドン日記090331

3月31日。
 今日は午前、午後と、クリエイティブ・パートナーシップ(CP。アーティストなどクリエイティブな専門家を学校の授業に派遣する国の政策によるプログラム)を実施している学校の見学。
 午前のフォレストヒル・セカンダリースクールはパフォーミングアーツのスペシャリスト養成校という、それだけでも特殊な学校。音楽、ドラマ(演劇)、ダンス、ビジュアル・アートの4分野についてアーティストを教員として雇用しているし、完成して1年半の新しい校舎は、劇場やミュージックスタジオ、ダンススタジオなど見事な施設・設備が整う学校でした。これで公立校。もともと専門性が高いうえにCPを実施しており、ありえないくらいすごい学校です。CPでは、アーティストが教員に、よりクリエイティブな授業を行うための提案をすることと、7年生(11,12歳)の子どもたちと一緒に行うファンタジースクールというプロジェクトを実施していました。前者ではアートと各教科のコラボなどが実現しているそうです。後者は実際にやっているところを見学させてもらいましたが、これはまービックリ。学校をよりよいものにするための提案を子どもたちが行う、というのがテーマで、「学校内にラジオ局を開設」「コンサートを企画」「各生徒がカリキュラムを自分で選べるようにする」などの提案をパワーポイントにまとめ、PCを使いつつ、プレゼンしてました。そして、もっとも有効と思える提案を1つ選び、SWOT分析をするという高度な内容。そして、たとえば「生徒がカリキュラムを選ぶ」ようにするにはどんな先生を雇い、いくら給料を払えばよいのか、給料表まで作成してました。プロデューサーですね。
 こういう学校で育った子どもと、そうでない子の差は歴然とつくでしょう。英国内にこうした学校がたくさんできていくとしたら、現状の日本のままでは、あらゆる面の国力で太刀打ちできない・・・。でも、心配なのは、英国内でもこうした教育を受けられる子とそうでない子の格差が広がりはしないか、ということ。
 ところで、見学中、サイレンのようなものが鳴り、全員が校舎の外に出ていきました。よくわからないまま私たちも歩き出しましたが、これがなんと避難訓練。年に6回もやるそうです。生徒全員の名前を確認して教室に入り、授業再開。法律か何かで実施が決まっていることなんでしょうか。あまりクリエイティブではない時間でした。
 午後に見学したタワーブリッジの小学校は、私たちが日本で実施していることとかなり共通した感じでほっとしました。「惑星」をテーマにした授業のなかで、「火山」をトピックとし、演劇、音楽、ビジュアルアートなどを組みあわせた活動をしており、2日後には保護者に見てもらう発表会を行うとのこと。この日はこれまでやってきた発表する作品の断片を通して演じてみたところで、それはもうグダグダ。アーティストは悪戦苦闘をしていました。まあ、こんなこともあるさ。
 いずれの学校についても、現場をみる機会を提供してもらったのはありがたいのですが、学校自体のプロフィールや、その学校でのCPの概要に関する情報がないままの見学で、アーティストや教員に質問しながら全体像を明らかにするのはかなり大変。若干混乱しました。しかも言葉の壁もあるので、夕方から、各参加メンバーが聞き取ったことを共有する作業を行いました。そしてとっぷりと日は暮れて、すでに買い物にいくところも閉店している時間。最終日のワークショップの宿題も気になりながら、かなりハードな日々が続きます・・・。
 夕食のメニュー。昨日はバングラディシュのカレー。今日はタイ料理。エスニックな日々です。


Posted by アートサポートふくおか at 11:27│Comments(0)
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