2019年05月18日

根深い

「芸術文化のまちづくりゼミ公共ホール編 指定管理者制度の‘裏側’から見た公共ホール~事業予算ゼロの功罪⁉~」、終了しました。
そもそもこの企画は、事業予算がなくても独創的なホール運営で注目を集める長崎市チトセピアホール・出口亮太さんを福岡にお招きしたい、というのが発端でした。でも、ただ事例をうかがうだけでは、ちょっと物足りないので(私は何度かうかがったことがあるし)、「誰と一緒に話したいですか?」とお尋ねしたら、ご指名はニッセイ基礎研究所の大澤寅雄さん。大澤さんが紹介したことで出口さんを全国区の有名人?に、という経緯があったようで。そこでお二人で一緒にご登壇いただきました。
大澤さんが実際にチトセピアホールを訪れ、出口さんと話し、数字も含む各種資料を収集したうえでの斬り込みはさすがに鋭い。「チトセピアホール、すごーい」「出口さん、さすが」では終わらせない、もう少し本質的な公共ホール運営の課題に迫ることができたように思います。ご参加のみなさんからのコメント、質問は指定管理者制度下で「経費削減」、特に人件費が厳しい状況にあることなどが多く上がっていたように思います。
でも、大澤さんが整理してくださった論点、公共性に関するテーマを深めるには時間が足りませんでした。すみません。これは企画者の落ち度。ご参加くださった福岡県内自治体文化行政担当者の方々、公共ホールの運営を担う事業者の方々…ベテランから新人さんまでそれぞれのお立場で感じるところがおありだったようです。同じホールの関係者でも現場の職員さんと上司、(東京の)本社の意向が食い違っている様子も垣間見え、複雑な状況にため息。問題の根は深く、絡み合っていて、どこから手を付けてよいのやら。
でも、ご参加のみなさまにとって、考えを深めるきっかけをつくることができたのではないかと思います。
大澤さん、出口さん、ご参加くださったみなさま、情報拡散等ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。



Posted by アートサポートふくおか at 23:53│Comments(0)
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