2015年09月09日

文化施設のそばで老いたい

大分へ。創造都市政策セミナー@大分。
の前に、OPAM(大分県立美術館)。この4月にオープンした新しい美術館。やっと行けました。建物自体がステキなのでキョロキョロしつつ、1Fのカフェに座っているとき、これまたステキな光景に遭遇。近隣の高齢者施設から「お散歩」に来られたとおぼしき一団。車いすの高齢女性が「説明してもらわんとわからんがぁ」とおっしゃると、付き添いの介護スタッフさんがにわか解説員に。「これは紙でできとるね。〇〇さん、ここから上見て。こんなふうに見えるよ・・・夜来るとオレンジできれいとよ。あっちのほうまで行ってみようか・・・〇〇さん、ほれ、さわってみて」こういう「お散歩」ができるのは都心部の施設だけ、というのが現実だと思います。都心から離れたところにはまた別な楽しみもあるのでしょうが、私は美術館や劇場の近くで老いたいなぁ。

で、セミナー。「創造都市と文化施設」がテーマですが、2020東京五輪に向けた文化プログラムの展開も副次的なテーマになっていて、興味深いけれど時間が足りませんでした。「創造都市」も「社会包摂」も「文化プログラム」も、知らない人は全然知らないのが地方の現状なので、ここから2020以降の「レガシー」を議論する場をどう作ればいいのでしょうか・・・。
  


Posted by アートサポートふくおか at 22:48Comments(0)