2009年01月07日

平和を生き延びられない?

もうひとつの気になる記事は児童文学の翻訳家と毎日新聞の記者の対談で、子どもに関するお話。幼稚園でおままごとをする子どもたちに一番人気のポジションは「ペット」だそうです。家のなかで存在感の薄いお父さん、イライラして怒ってばかりのお母さん、ガマンして「いい子」を演じる子ども・・・一方で無条件でかわいがられるペット。だから、子どもはペットにあこがれているのですと。また大学生で、経済的に苦しいわけでもないのに学費以外の支援を親がしないので、バイトに追われる人が増えているとも。あるいは、学費は親から借りる形になっていて返済のためにバイトする子もいるとか。私はまさに親世代なので、子どもの自立心を育てるための愛のムチかな?とも思えなくもないのですが、子どもの生活がどんな風になっているのか、把握できていないのかもしれませんね。失業すると家族・親族が面倒を見るという世の中ではないので、失業=ホームレスになってしまうのではないかという指摘もあり、「精神的な懐の浅さ」という言葉に考えさせられました。また、若者が「戦争体験のある人がうらやましい」という感覚を持つという話もあって、これは捨て置けないことです。あんなにイキイキと語れるものがあってうらやましい、のですと。「戦争に懲りて平和が来るのではなく、人々が平和を生き延びられなくなったときに戦争を呼び寄せる」って、ダメですよ。絶対。



Posted by アートサポートふくおか at 22:47│Comments(0)
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