2009年06月29日

聞くこと

久留米大の講義で企業メセナについて一席。この話は関心をもった学生が多かったようです。そりゃ、そうでしょう。就職先として企業を考えている学生が多いでしょうから。そこであえてCSRの話から始めて、その関連でメセナの話に入りました。ネタがたくさんあるので、来週に続く。小レポートには「来週の授業が楽しみ」と書いてくれた子が何人もいて、うれしいです。
今日は、大学が実施する、学生による授業評価アンケートも記入してもらいました。回収したものをざっくりと見ていて気づいたのは、私が毎回要求している講義内容の「要約」の意味がどうしても理解できないらしい人が2,3人いるということ。書かれたものの要約は(ところどころを書き写す、というレベルですが)できても、聞いた話の要約をすることができないようです。たぶん、聞いてないんだな。日頃の小レポートを読んでいてもそれは感じます。大学の授業ですから、単位をとることだけを目的に参加している子がいるのは仕方ない面がありますが、興味がない話だとしても、要約を求められているのに「聞く」ことができないのでは、先行き心配ですぞ。

夕刻、昨年もお会いした結城座の方と面談。担当者が若い女性に代わられたようです。私では何のお役にも立てませんが、芸術団体の方のお話をうかがうのも勉強になります。  


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2009年06月28日

げっちゅう

ギンギラ太陽’sさんが講師を務めた博多市民センターの中高生対象演劇ワークショップ発表会へ。博多のまち(とくに川端の商店街)でまちの人にインタビューし、その内容をもとにお話をつくり、カブリモノもつくって上演する、ギンギラならではのワークショップ&作品でした。これを10回でやったのか・・・演劇ワークショップの場数を踏んだ人も多い劇団のなせるワザでしょうね。
帰ろうとしたら、劇団きららの宗さんに声をかけていただきました。立ち話のなかで8月1日の漂流画祭の話題になり、すでにチケットが発売されていると言われたので、あわてました。ローソンチケットのみの販売、限定400枚ですから、きっとすぐに売り切れてしまう・・・。帰路、バス停に向かう途中に都合よくローソンが! げっちゅう(次女に「死語」だと言われました)。

夕刻から春日。夏休みこどもアートバスツアー企画運営スタッフ会議。チラシもできたし、もうすぐ参加者募集を始めます。子どもの姿が見えるようになると、スタッフのテンションも一気に上がりそうな感じ。  


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2009年06月27日

演劇祭

九州日仏学館の講演会「アヴィニヨン -世界で最も大きな劇場-」へ。アヴィニヨン演劇祭のディレクターを長年務められたダルシエさんのお話をうかがいました。おもしろかったのは、アヴィニヨン演劇祭が始まった経緯のお話。アヴィニヨン近郊に住む美術収集家が、自分のコレクションを展示する場所を探していたところ、現在のメイン会場になっている教皇庁の中庭が「いいんじゃない? 演劇も音楽もいれちゃおか」という具合に始まった、というご説明でした。たくさんの人を集めて経済効果を狙って・・・という話ではないのを興味深く感じました。
ちなみに、アヴィニヨンと並び称されるエジンバラ演劇祭には行ったことがあります。そのときに入手した資料によると、エジンバラ演劇祭は、第二次世界大戦後の英国の沈滞ムードを振り払おうと企画されたと書いてありました。その際、どの都市で開催するかは冷静に分析されたようで、それなりの数の観光客を受け入れることができる宿泊施設などのインフラが整っていること、近郊にほかの観光スポットがあることなどからエジンバラが選ばれた、とのこと。こちらは経済効果を最初から狙っていたのですね。ただ、私がヒアリングした時点(約10年前)では、エジンバラ市が演劇祭に助成金を出す理由としては、経済効果だけでなく教育効果が強調されていました。演劇祭に参加するカンパニーによる地元の子どもたちやアーティストを目指す青少年を対象とした教育プログラムの効果のみならず、世界的に有名なフェスティバルがわがまちで行われていることで子どもたちが抱く自尊心などにふれて、助成の理由を説明されたことが印象に残っています。  


Posted by アートサポートふくおか at 22:35Comments(0)アートと地域

2009年06月26日

求人

アートサポートふくおかに就職したいのだけれど、求人はありますか?という、学生さんからのお問い合わせを受けました。ビックリするやらうれしいやら。ただ、残念ながら、ウチは私1人をやっとのことで専従スタッフとして養っている程度なので、求人などできる状況ではなく、その旨を率直に説明してお断りしました。ごめんなさいね。それにしても、NPOを就職先、あるいは自分のやりたい仕事を実現するフィールドとして選択する大学生が増えていることをズンズンと感じます。現実には難しいことなので、「遠回り」を勧めざるをえないのですが、セクターとしてのNPOがもっと力強くなることが必要だなぁとホントに思います。

本日、県内某市の文化振興条例案についての意見を求められ、某市で協議。ここでも、文化を通じたまちづくりを柱においた方針がとられています。環境は徐々に整いつつあり、あとは市民がどれだけ力を発揮できるか・・・。  


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2009年06月24日

元気の出る色彩

まだまだ続く、学校へのお電話攻撃。早く日程調整をすませてしまいたい・・・。
午後、宗像市市民文化芸術活動審議会の条例起草部会。条例案の検討は、委員合計10コのまなこで見つめると、いろいろな気づきがあって、おもしろいです。とりまとめは大変な作業ですが、きっといいものができますよ。
帰宅すると、沖縄のキジムナーフェスタのご案内が届いていました。印刷業者さんに聞いた話ですが、沖縄のお役所の印刷物を請け負うと、「こんなボケっとした色じゃだめ。もっとはっきり!」という指示をされることが多いそうです。福岡あたりでは「やわらかいパステル調がいいな」と言われるらしいですが。そんな話を思い出す、元気の出る色彩のパンフでした。  


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2009年06月22日

遠回り

久留米大の講義。あら、声がかすれる。風邪と疲労がにじみでますなぁ。
終了後、NPOでまちづくりに関わる仕事を立ち上げたい、という子が話しかけてきてくれました。NPOを仕事の選択肢に挙げる学生が増えているように思います。でも、この彼も「まずは公務員か企業に就職してから、いずれは・・・」と言っていました。私も相談を受けるとそういう言い方をします。NPOは即戦力が必要ですから。もろもろのノウハウと、そしてお金も貯めてからチャレンジしよう! 遠回りしても決してムダにはならないよ。

帰宅してレポートの採点と学校への芸術家派遣に関する日程調整のため、16時過ぎから電話をかけまくり。この時間帯でないとクラス担任を持っている先生とは話ができないのです。でも今日は月曜日のせいか、職員会議などで電話に出られない先生が多く、2度3度、18時ごろまでかけ続け、やっと9校と連絡がとれました。声も枯れるわな。  


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2009年06月21日

ネットワーカー

「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」第2講。本日のゲスト、直方市の小学校の先生、藤田勝博さんとNPO法人まるの樋口龍二さんは、お2人とも1つの領域(教育・福祉)の専門家でありながら、アートを媒介として社会の幅広い領域とつながっている方々。ボーダーレスな広がりをつくれるのが、アートに関わる活動の特徴の1つなのだと、あらためて感じました。
講座の後は懇親会を催して、講師と受講生の交流を図りました。自分では気づいていなかったのですが、私とのご縁がもとになってこの講座に参加されている方がけっこうおられることに、しみじみしてしまいました。アートサポートふくおかの活動を始めて8年目。少しずつネットワーカーの役割を果たせるようになったのでしょうか。
「自分は演劇なんか苦手だけど、子どもとの活動に演劇が何か生かせそうな気がする」と参加してくださった教員の方が、演劇を教育に生かすプロである大福さんに食いついている姿が見られたり、アートサポートふくおかが以前に実施した「芸術家と学校・地域をつなぐお見合いセミナー」で、あるアーティストに出会ったことが転機になり今の活動につながっている、と言ってくださる方がおられたり。うれしいひとときでした。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:08Comments(0)コーディネーター

2009年06月20日

第1講終了

「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」第1講。会場はプロジェクターなどの機材を借りることができないところなので、某団体からお借りするなど、もろもろの工夫と各方面のご協力によってなんとか無事終了。私の「アートと地域」概論と結実企画(むすびきかく)大福悟さんのワークショップという構成で、大福さんのワークショップが秀逸でした。アート(演劇)で想像力を働かせること、それを創造力に関わる部分につなぐことを体感させるワークショップ。企業の社員研修などにもイケると思うのですよ。商品開発しませんか?
明日は、ゲストを2名お招きし、「アートと教育」「アートと福祉」をつなぐコーディネーターの「現物」に出会っていただきます。楽しみ!  


Posted by アートサポートふくおか at 22:19Comments(0)コーディネーター

2009年06月19日

粕漬け

眼鏡の上からかけられるサングラスを購入しました。前からほしかったんです。うしし。さっそく、春日へのチャリ運行に使用してみました。福岡市南東部で目深にかぶった帽子、ごっついサングラス、腕の日焼け防止用にはおったショールをハタハタさせて走るチャリンコ暴走族(一匹オオカミ)をみかけたら、それはたぶん私です。多くの方の視線を受け止めて走りました。見つめられているのは、きっと私が美しすぎるから~。

それにしても風邪です。絶対、熱がある。これは発熱外来行きか!? と測ってみると36度に届かず。低体温でシンドイのでした。脳が粕漬けになったような感じ。ノドにパイプスルーしたいです。  


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2009年06月18日

もうすぐ前半戦

風邪ひいたみたいです。鼻風邪。どうしましょ。シャベリ仕事が続く時期に限って風邪をひく。
終日、「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」前半戦の準備。今回、参加できるスタッフが少ないので当日運営に不安がありますが、提供できる講座内容は自信タップリなので、中身にケチがつかないよう運営準備をしなくては。  


Posted by アートサポートふくおか at 22:19Comments(0)

2009年06月16日

急ピッチ

午前、実家に父の様子を見に行って、その足で佐世保へ。「させぼ文化の人材づくり会議」。高速バスが早めに到着したので、会場までアーケードの商店街を通り、歩いて行きました。平日なのに、すごい人出。今日は中学校?がお休みなんでしょうか。若い子もたくさん見かけました。まちが元気。でも、商店街の途中から、ふっつりと人通りが少なくなって、「なぜだろう?」とキョロキョロしてしまいました。若い人向けではないお店が並ぶところなのかな?

佐世保市では、人材育成のためのいくつかの新規事業を立ち上げようと急ピッチで準備が進められています。とにかく走りながら、でも、いいものにしていきましょう。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:26Comments(0)

2009年06月15日

傾向と対策

久留米大「地域文化政策論」、先週、今週と創造都市論を取り上げたせいか、毎回提出してもらっている小レポートの内容がとてもいいです。みんなビッシリ。「あなたの住むまちも、創造都市への取り組みをするべきだと思うか?」という問いには、「するべきだ」という答えが多いのですが、「ウチの実家は田舎なので、このままでいてほしい」という答えも多く見られました。でも、「田舎だからこそ、文化資源を見つけて創造的な地域にしたい」という声もけっこうあり、「行政だけの取り組みではだめで、市民が協力してこそうまくいくものだと思う」という模範的な解答を書く人がいるのは、私に対する傾向と対策?

  


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2009年06月14日

20年度人財づくり講座、完結

春日の「人財づくり講座」、20年度の締めくくり。3月終了予定でしたが、先日実施した「紙ヒコーキ工作塾」を卒業制作としたので今年度にずれ込みました。最後のわりに参加者が少なかったのは、「紙ヒコーキ」で達成感&終了感を味わってしまったから?
偶然でしょうが、本日集まった方々は、日頃はどちらかというと控えめな感じの方ばかり(一部、例外アリ)。こういう方々とざっくばらんに振り返りのお話をする時間になったのは思わぬ収穫でした。講座のカリキュラムだけでなく、オフ会のようなものも必要、とあらためて実感しました。
20年度講座は記録を作成していったん閉じますが、秋には21年度バージョンが始まる予定。また新たな参加者の方を待望しています。20年度のおにーさん、おねーさんも、また参加して、後輩を引っ張ってくださいね。みなさま、お疲れ様でした。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:23Comments(0)アートと地域

2009年06月13日

高額請求

春日で「音楽の玉手箱プレミアムライブ」。フルート&ギターのベテランデュオ。ちょうどいい人数のお客様がご来場くださっていい感じでした。

この春から加入した国民健康保険の保険料の通知が来ました。あけてビックリ、あまりの高額な請求にぎゃー。大急ぎで私の手取り月収はいくらになるのか計算して、なんじゃこりゃーと倒れこみました。生きていけない・・・。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:08Comments(0)

2009年06月12日

養成?陽性?

福岡市文化芸術振興財団のみなさんと子どもの芸術体験サポートに関する研究会。昨年度から始めて1年経ちました。そろそろ実際に一緒にできる事業を動かしはじめようと模索中です。

福岡アジア美術館、NPO法人子ども文化コミュニティなどが主催する「おいでよ! 絵本ミュージアム」の今年のチラシをいただきました。養成、違う、陽性、じゃなくて「妖精」になった気分を味わえそうな企画です。ムーミンの世界展も同時開催で、フィンランド関連のイベントもたくさん、もりだくさん。今年も楽しそうですよ。
http://www.kodomo-abc.org/ehonmuseum2009/index.html
  


Posted by アートサポートふくおか at 00:07Comments(0)

2009年06月10日

ついに来た

終日、自宅で事務作業等。来週末からの「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」の準備など。足場が撤去されて、やっとカーテンを開けられるようになったので、外の風を入れながら過ごしました。
家の外に中学生男子らしい集団がチャリでたむろしているのが見え、「平日の昼間になんで?」と思っていたら、来ました!出ました!新型インフル。うちの校区でも感染者が出たので中学校が休校になったのでした。ん? だったら家にいなきゃだめでしょ、君たち。

遅めの昼食をとりながらテレビを見てたら、お葬式の段取りがどのように進むのかを特集した情報番組をやっていました。実際に、90代のおばあちゃんが亡くなられたご家庭に密着したドキュメント。同居していた息子さん(一家のお父さん)が葬儀社の方ともろもろの打ち合わせをしています。その間、ほかの家族はショックからか放心状態。大切なことをひとりで決めなくてはいけないお父さんは相談したくて家族のほうを振り返りますが、家族はご遺体から離れようとしません。家を出ていた孫息子も帰ってきて、布団の中に手を入れ、おばあちゃんの手をじっと握っています。家族はふだんのように「〇〇ちゃん、・・・だよねぇ」とご遺体に話しかけたりしていました。愛されていたおばあちゃんなんですね。
私が死んだら、ウチの家族は遺体には目もくれず、全員で葬儀社との打ち合わせをサクっと行うに違いない。「全部最低ランクでいいですから」とか言うんですよ、きっと。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:24Comments(0)

2009年06月09日

記事掲載

「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」の紹介記事が本日付の西日本新聞朝刊に掲載されました。記事を書いてくださったのは、オバマさんがアメリカ大統領に就任した際にコメントを求められた記者さん。お世話になります。
連続講座の詳細はこちら→http://weloveart.exblog.jp/

夕方、自宅マンションに戻ると、大規模改修工事の足場が解体され、うっとーしかった防護ネットがなくなっていました。やった。
でも、九州地方は梅雨入りしたそうで。けっきょく、うっとーしーんですけど。

  


Posted by アートサポートふくおか at 23:27Comments(0)

2009年06月08日

想像都市?

久留米大の講義で創造都市論。ほんの概論ですが、ビッグイシューやエムシャーパーク、金沢市の市民芸術村&21世紀美術館の話などに学生の食いつきは上々。基本的に地域づくりに関わる話には関心が高いです。「アート」じゃなくて。授業の最後に提出してもらう小レポートにはいつになく質問や問題提起が多い・・・私もたくさん勉強して次週お答えします。
でも、「想像都市」って書くのはやめてね。  


Posted by アートサポートふくおか at 22:34Comments(0)文化政策

2009年06月06日

紙ヒコーキ飛びました

あーしんど。ものすごく疲れました。紙ヒコーキ工作塾。2Fの会場に持って上がり、持って降りる物品が多いので力仕事がたくさん。人財づくり講座受講生のみなさんの20本の手があったからこそできたイベントです。みなさん、今頃腰がガタガタではないでしょうか。
申し込みが殺到した人気企画で、参加OKだった30名のなかからキャンセルも出ないという、フシギなほどの盛況ぶりでした。3時間のワークショップ中、低学年の子でも集中力を切らすことなく、講師の長松康男さんのお話も熱心に聴けてエライ! お孫さんに教えたいという熟年ご夫婦の参加もあれば、「ボクのお父さん、ANAの整備しようと」という子も。ご自分のお子さんじゃない子の面倒を見てくれるお父さん参加者の姿もあり、長松さんがおっしゃるとおり、紙ヒコーキは世代を超えたコミュニケーションツールでした。  


Posted by アートサポートふくおか at 20:58Comments(1)

2009年06月05日

社会人講話

終日、春日。明日の「紙ヒコーキ工作塾」の準備など。午前中は不審者情報もあったため、緊張のなか警戒態勢をとっていましたが、目撃者の勘違いとわかって一件落着。日頃からの備えが大切です。。。

明日は、次女の高校で社会人講話があるとか。卒業して30年を迎える先輩による、いくつかの職業ごとの講話。わが母校でも同じことをやっていて、来年はウチの学年が当番だと、元同級生の皆さんがかなり前から準備に奔走されています。お手伝いできなくてごめんなさい。手伝いもしないでナンですが、よその学校でも全く同じことをしていると知って、正直、がっかり。なんだ、そうだったのか。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:42Comments(0)