2008年02月14日

直営館と「人」

全国公立文化施設アートマネジメント研修会/舞台芸術フェア・アートマネジメントセミナーに参加してきました。自腹で。13日からホントは明日15日までの日程ですが、スケジュールの都合で14日までの参加。4つのプログラムに参加しましたが、印象に残ったのは「自治体直営による地域文化施設の経営方法~直営館だからできる地域文化の振興とアーツの活性化を検証する~」のプログラム。パネリストが仙南芸術文化センター(えずこホール)の水戸雅彦さんと小出郷文化会館の桜井俊幸さん、コーディネーターが逗子文化プラザホールの間瀬勝一さん。いずれも直営館ですが、開館前から地域住民が文化施設のあり方について自ら研究するなどしており、行政にも文化振興の意義が浸透しているところ。しかもトップの彼らがリーダーシップを発揮して、一般に直営館(行政)のデメリットといわれる単年度会計や人事異動の問題をクリアしてしまっているという驚異的なところです。間瀬さんは、パネリスト2人のことを「デミリットをメリットに変える魔術師」と呼びましたが、まさにそのとおり。でも、その極意は「結局、人の問題」に落ち着いてしまうのは残念です。じゃあ、うちはムリじゃん、と思った参加者も多かったはず。なぜかの地には「人」がいて、わが方には「人」がいないのかを考えないといけません。私はえずこには行ったことがないのですが、小出郷はうかがいました。なぜ、「人」が生まれるのか。この地域は昔から「自分たちのことは自分たちで決める」風土があったそうです。人形劇フェスティバルで有名な長野県飯田市に行ったときも同じことを聴きました。飯田では、行政がいったんやめると宣言したフェスティバルを、市民が「自分たちでやる!」と宣言して継続させています。ここも、公民館が中心になって集落ごとの自治が浸透している土地柄だとのこと。長い長い年月をかけて出てきた「人」なのだろうな、と思います。私は文化施設の活動で「人」づくりに貢献することができる、と思うのですが、これもまた時間がかかることです。少なくとも何十年というスパンが必要で、3年や5年という指定管理者の指定期間では何も変わらないですよね。ああ、長い目で見ることができるのも「人」ですね。堂々巡りか。

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Posted by アートサポートふくおか at 23:48│Comments(0)文化施設
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