2009年10月20日

文化ボランティア全国フォーラム2009in滋賀①

さて、文化ボランティア全国フォーラム2009in滋賀。テーマは「次世代の文化力を育む~芸術と教育の連携 新たな挑戦!~」。とても盛りだくさんで、滋賀で実践されている芸術と教育の「連携」授業の今後を考え、進展させるための仕込みがさまざまに行われたフォーラムでした。

18日は昼前に事例報告会の関係者が集まって打ち合わせ。昼食をはさんで会場・機材の確認をしたあと、びわ湖ホールの中ホール(いいホールです)で子どもオペラ「泣いた赤鬼」の鑑賞。子どもオペラといっても、子どもが舞台に出るのでなく、びわ湖ホール専属の声楽アンサンブルメンバーの出演によるプロの舞台。ピアノとパーカッションの生演奏に乗せた作品で、学校に持って回れるカンパニーとして制作されていました。私は「泣いた赤鬼」にとても弱いので(昔、子どもたちに絵本を読んでやりながらグズグズ泣いて、子どもにひかれたこともありました)、うるうるしながら見ていましたが、本格的な声楽家によるステージに、子どもたちの反応も上々。鑑賞希望者が大変多く、急きょ2ステージに増やして対応したと聞きました。

終演後、いよいよフォーラムの開幕なので控室へ移動すると、「泣いた赤鬼」がすばらしかった、と滋賀の教育関係者の方々が絶賛されていました。そして「新しいびわ湖ホールの誕生を見た」とも。ホールとしてもさまざまな努力をしてこられたことと思いますが、本格的なオペラ等を上演する格調高いあり方に対し、敷居が高い印象もあったのでしょう。学校巡演も可能な子ども向けオペラ作品を制作したことで扉が1枚開いた、ということでしょうか。

そしてフォーラム。基調講演は、文科省の教科調査官(すごく長い肩書だったのですが、省略してすみません)の奥村高明さん。学校の先生でNPO活動も経験していて創作活動もして、で、子どものことをすごく考えている方でした。芸術と教育の連携、というときに、子どもが中心でなければいけないこと、子どもが芸術の道具になっても、まちづくりの道具になってもだめで、その子が伸びていくことにどう寄り添えるのかを真っ先に考えて取り組まなくてはいけないことをあらためて確認させられました。
講演のあとは、私も登壇しての事例報告会。私以外の報告者は横浜市の文化振興課主任調査官・鬼木和浩さん、NPO法人芸術家と子どもたちの堤康彦さん、そして、しが文化芸術学習支援センターの津屋結唱子さん。官民協働による仕組みを構築している横浜市と滋賀県、学校への芸術家派遣の草分け的存在の芸術家と子どもたちの報告に混じって、私は何をしゃべればいいんでしょう・・・とかなり悩んだのですが、参加者にとっては、こうした取り組みをどのように進めればいいのか、そのヒントがほしいのではないかと考え、零細NPOの取り組みから行政との協働で仕組みづくりへと進んでいった経緯や、現在関わっている芸術家派遣事業の制度についてお話しました。また、こうした取り組みをしていることから、ときどき行政から相談を受けることがあるのですが、その際に気になっていることを2,3お話しました。事例報告会は全体で140分。長いようですが、各報告が20分で、2人のコメンテーター(公立文化施設活性化事業アドバイザー・柴田英杞さん、琵琶湖博物館特別研究員・布谷知夫さん)の質問等が入るので、時間はぎりぎり。報告の時間20分を厳守するよう、お手伝いの学生さんが「残り3分」「2分」「1分」「おわり」と札を掲げられるのを見ながらの発表でした。「おわり」のあともしゃべり続けると「おわれ」が出るのでは? と冗談を言いながら登壇しましたが、私の番だけは時間ぴったり。中味はともかく時間だけは守ったわ、ふっ。 と満足?のいく報告でした。各報告者から重複して指摘された課題は、コーディネーターの重要性とプログラム内容の評価の問題だったように思います。各地でそれぞれに行われている活動ではありますが、共通する課題がくっきり見えたことで、ネットワークの必要性を感じた事例報告会でした。

その後の情報交換会では全国各地から集まった方々から声をかけていただきました。ごあいさつしないといけない方やお話したい方全員とは言葉を交わすことができなくて失礼しました・・・。


同じカテゴリー(子どもの芸術体験)の記事
 経験のある人から、ない人に伝える (2011-09-14 00:27)
 キラキラ (2010-10-26 22:26)
 至福 (2010-09-28 22:58)
 子どもの時間 (2010-08-22 22:33)
 リズム感 (2010-07-06 22:30)
 芸術体験ワークショップ見本市2010 終了! (2010-05-11 23:51)

Posted by アートサポートふくおか at 21:57│Comments(0)子どもの芸術体験
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。