2009年09月06日

クリエイティブな草の根

横浜クリエイティブシティ国際会議で、新たな学びの形に関する分科会とアート・イニシアティブに関する分科会に参加。全体会議も途中まで聞いてきました。そして、夜に行われた関連事業で文化庁の文化芸術創造都市ネットワーク会議にも参加。
この2日間の経験を通して感じたことは・・・。
クリエイティブシティへの取り組みは、当然のことながら行政・企業・アートNPOなど多様な主体が関わるものなのですが、やっぱりそれぞれの思惑は一致しないものですね。「クリエイティブシティ」という美しい名のものとに、それぞれが得られるもの、目指す先の像は必ずしもひとつになっていないことを垣間見ました。でも、それでいいのかもしれません。各アクターもそれをわかったうえで取り組んでいるのでしょう。ただ、気になったのは、直接関わるアクターたちが、この取り組みから何かを得るべくうごめく陰で、肝心の市民が蚊帳の外になってはいないか、という点。横浜の現場を詳しく見たわけではないので、勝手な感想です。最終日の首長会議でモデレーターの北沢猛さんがしきりに「市民にとってクリエイティブシティへの取り組みがどうなのか」という問いを投げかけ、言葉を引き出そうとされていたのは、私の懸念が少しあたっている面があるからか?とも思えました。
そして、就任したばかりの林文子横浜市長が「クリエイティブシティへの取り組みもしないといけないのでしょうけれど、選挙戦を通じて市民は環境、子育て、福祉をしっかりやることを望んでいると感じた」と発言され、会場が一瞬しらーっとした場面がありました。でも、この市民感覚、当然ではないですか? 環境、子育て、福祉にクリエイティブシティの活動はどう関わるのか、それが見えないと市民には評価されないでしょう。
イギリスのBOPコンサルティングのジョセフィーヌ・バーンズさんが評価の重要性に言及し「統計だけではなく、絵や写真などソフトなやり方での評価、ストーリーを語ることも大切」と述べられたことが胸に響きました。市民生活から遠いところでお金が回る話だけでなく、アートで人が幸せになるストーリーを紡ぐ草の根活動に、私はいそしみたいと気持ちを新たにしました。

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Posted by アートサポートふくおか at 21:40│Comments(0)アートと地域
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