2009年04月06日

ロンドン日記090403

4月3日
 いよいよ最終日。
 公式スケジュールがもっともキビシイ日。
 朝8時にホテルを出て、地下鉄・電車を乗り換えて移動。8:40に中学校の前の駅でコーディネーターと待ち合わせるという・・・。
 この学校では、Year7(11、2歳)を対象に地理や歴史、シチズンシップなどいくつかの教科をミックスした授業をCPで実施していました。民族が多様で社会的インフラがあまり整備されていない地域性にあって、自分たちのコミュニティに関することを学び、感じたことを詩で表現し、ラップで歌う、という授業。そのあと子どもたちの話し合いから「クリエイティビティとは?」というキーワードで考えをまとめていき、ビジュアルアートなどさまざまなジャンルのアート的表現にまとめていっています。まだ継続中で7月に行われるカーニバルではパレードに参加して学んだことを地域の方々に披露するとか。
 英国にきてこれまでの視察では、とにかく具体的な話を断片的にたくさん聞かされ、全体像がわからない、という経験をして、ツアー参加者一同困っていたのですが、招へい元に伝わったのか、最終日になって初めて、現場をみる前にレクチャーがありました。プログラムの担当者は日本の学校で英語の先生をしたこともあるというローラさん。さすがに聞き取りやすい英語です。若干の資料も見せながら説明してくれたので、これまでに比べれば格段に理解しやすいのですが、たとえば対象学年が8クラスあってプログラムの一部はその中の2クラスにしか実施されていないのに「2クラス対象に実施した」という話は早い段階で出てきても「学年は8クラス」という情報は尋ねないと教えてもらえない。日本人の感覚でいう「概要」の説明があまり上手ではないのかな?
 おそらくはレクチャーの予定時間をオーバーしていたのでしょう。少しだけ見せてもらった授業は、これまでにまとめてきた「クリエイティビティとは?」というイメージの表現を、7月に参加するパレードのプラカードとして製作しているところでした。日本でいえば小学6年生くらいに該当する子どもたち、外国人の出現に、ここでも男子はサルのようにはしゃぎ、よくわからない英語で「ソイヤ?」と話しかけてきます。意味不明なので「ソイヤ、ソイヤ」と答えたらなぜか大ウケ。なんども「ソイヤ、プリーズ!」とリクエストされてイントネーションの違う「ソイヤ、ソイヤ」を繰り返して交流?してきました。
 学校の視察のあとは、招へい元の1つであるA NEW DIRECTIONの事務所でのプレゼンテーションを聞くために移動。児童会館のような施設のなかにあるオフィスの狭い会議室で、パワポを使ってのプレゼン。ここでも紙の資料は配付されず、英語が堪能なツアー参加者が「そのパワポのデータをメールで送ってください」と交渉してくれたら簡単にOK。出してもかまわない情報なら、用意してくれればいいのに。
 ここでの話の最後に、なぜ私たちを招いたのか、という説明がありました。数年前から招へい元の方たちが日本で仕事をする機会が何度かあり、日本でも自分たちと同様の活動が行われていることを知った、日本ではNPOなどが小規模ながら独自に活動をしていて政府の政策としては整備されていない状況で、国策として取り組む英国と逆の状況だとわかった、正反対のやり方で同じ山に登るわれわれの交流が何かを生み出すのではないか。そんなお話でした。まさに。ただ、何が生まれるのかは、これまでの経験を咀嚼してこれから考えなくては。
 午後のゴールドスミスカレッジに向けて移動。例によって昼食時間はなく、カレッジのそばで各自サンドイッチなどを購入し道ばたで食べる。英国側の人たちはみんないい人ばかりなのに、ツアーのアレンジとしては最悪なのはなぜだろう、と参加者一同あきらめ顔で話し合いました。
 少し遅れてゴールドスミスカレッジ。私たちの到着を待って、月曜日に始まったワークショップづくりのプログラムの発表。学生のグループは、このワークショップを想定している場所で本当に実施することになったので、この1週間はパニックになりながらがんばったようです。まだまだ荒削りながら、それぞれに興味深く、社会のさまざまな層の人たちを対象にアートのワークショップでアプローチすることの奥深さを感じました。
 日本人組も、時間がないなか、移動の電車の中などで話し合ったワークショップを発表。特にKさんががんばってくれた、(お経のような)ご真言を使って呼吸を感じるワークショップは、評価が高かったようです。1週間にわたるかなり大変なカリキュラムの最後に、全員で1つになる感覚を味わえた、とクリシー先生にお言葉をいただきました。
 全部で5組の発表が終わると、クリシー先生が用意してくれたパーティ。ちょうどイースターシーズンなので、それらしいお菓子やケーキ、ワインなどでそれぞれに歓談。終わったあとは有志で大学の近くのパブに流れていきました。私は疲れて英語も聞き取れなくなってきたので途中で帰るKさんにくっつき、退出。それでも9時ごろでしたから、ほかの人たちはかなり遅くなったでしょう。
 疲労の極地だけど、ハードワークだったこの日1日の記録を早くつくっておかないと・・・という強迫観念にかられてキーボードに向かうものの、ときどき意識が遠くなり、ミスタッチを繰り返し、いつもは2時間程度で1日の記録ができるのに、この日は2時間で3分の2くらい。もう限界と、そこでやめてシャワーを浴びて寝ました。1時就寝。


Posted by アートサポートふくおか at 11:43│Comments(0)
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