2008年11月16日

CCD

午前、春日。
午後、あじびホールの「文化政策とCCDセミナー」に参加。CCDとはcomunity cultural divelopment の略。オーストラリアではコミュニティが抱える課題や社会的問題にアートを通してアプローチし、創造的な解決を目指すCCDが政策のなかに明確に位置づけられているそうです。今日のセミナーでは、オーストラリアで障がいのある人のアートを支援するNGOのディレクターを務めるガレスさんから、CCDについてのレクチャーがあり、そのあと、日本の文化政策に関する概論をニッセイ基礎研の吉本さんから、そして日本におけるCCDともいえるような具体的な3つの事例が紹介されました。私にはCCDとコミュニティアートが重なって見えて仕方がなかったのですが、ガレスさんによれば別物だそうで。「CCDは社会の変容を重視する点が特徴」といわれたけど、それもコミュニティアートに含まれる概念ではないのかな・・・。手を挙げて質問しようかと思っていたら、ガレスさんが他の質問に答えるなかで「クリエイティブシティの議論と並べて語られることが多いが、もしクリエイティブシティが経済・産業面を重視して議論されるものであれば、CCDはもっと人が生きることに関わるもの」と説明されたことで、なんとなく見えてきました。創造都市論も、人によって語り口が違い、創造産業論とほとんど同義になってしまうこともありますが、私は「そのまちに暮らす人がクリエイティブに、しあわせに生きてこその創造都市」を理解しているので、要は言葉の解釈の違いなのかも。オーストラリアカウンシルには、CCDを名に冠する担当部署があるようですから、「名前」がつくことで人と組織とお金がついてくるなら、それはそれで・・・とナットクしました。
事例紹介でビデオを見せてくださった福岡の「お遊び助っ人企画」、この4月にマンションの1室で上演した「弱法師」を制作した団体です。このお芝居は私も見ました。でも、今日のビデオで、出演者の女性たち(60歳以上限定!)が歩んできた実人生の断片を語るのを見て、お芝居そのものより感動してしまいました。彼女たちと私の年の差は、私と大学生くらいの差だと思うけど、圧倒的に彼女たちのほうに共感してしまう自分に気づき、私もそれなりに「蓄積」してきたんだな、としんみり。


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Posted by アートサポートふくおか at 21:57│Comments(0)文化政策
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