2012年09月12日

宮城県訪問記

東北の旅から戻りました。たくさんのことを見て聞いて感じてきたので、ここに何を書いたらいいのかわかりません。
毎夜、宿で書き留めたメモは1万字以上になりました。あらためて、別な形でまとめたいと思います。

駆け足で回ったのは仙台市内中心部と石巻市内の一部と南三陸町の一部。それぞれに状況が違います。にぎやかな仙台市内は震災があったなんて思えないほどでした。石巻では、ヨソ者の若者も含め、もともと課題を抱えていた地域をもとに戻すのでなく、新しくつくりあげようとする動きを垣間見ましたし、南三陸では、かつてにぎやかだった商店街の跡地、ガレキが撤去されて建物の土台と雑草だけが延々と続く場所に腰を下ろして半日過ごしました。ガレキがなくなり草が生え、景色は少しずつ変化していくけれど、「再建」へ向けての動きが進まないので「まち」が新しく生まれる気配が感じられませんでした。出会った方々はみな前向きだったし、誠実に生きておられるのに、なぜこんなに事が進まないのか。理不尽に思えてなりません。日差しを遮るものがなにもない土地が、ここの子どもたちの原風景になるのか。
それでも、前進するためにがんばっておられる方々や、その動きをサポートする方々にも会えました。こういう人とつながって、福岡からできることをやっていきます。
  


Posted by アートサポートふくおか at 23:04Comments(0)