2009年07月30日

市民感覚

宗像市市民文化・芸術活動審議会。文化芸術振興条例策定のための審議会はこれが最終。
条例独特の表現や役所内での物事の決まり方が一般市民の方にいかにピンとこないか。裁判員制度と同じで、市民感覚を大いに取り込むべきでしょうね。少し時間はかかりますが。でも、一方で市民が力をつけることも大切。こちらも時間がかかりますが。  


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2009年07月28日

復旧

佐世保へ。「させぼ文化の人材づくり会議」。いつも高速バスで往復するのですが、大雨の影響で九州道が復旧しておらず、バスは迂回運転と聞いたのでJRで行きました。片道2時間弱ですね。駅から市役所まで、ながーい商店街を歩いて行きました。あんまり長いので、くるぶしが痛くなりましたが。帰りはバスに乗ったら小銭も千円札もない! 運転手さんに伝えると、他のお客さんが快く両替してくださいました。どうもすみません。
佐世保は土砂崩れで水道管が破損、断水している地区があるそうで、復旧に明日いっぱいはかかると聞きました。該当地域の皆様も、市職員の皆様もお疲れ様です。
福岡県内でも多くの被害が出ています。明日からまた雨の予報。もうたくさんです。  


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2009年07月27日

113人分

終日、「地域文化政策論」レポートの採点、そして成績づけ。やりましたよ、113人分。一気にやってしまわないと、自分のなかの評価軸がぶれそうなので。
一生懸命、調べ、考えて書いている学生がいる一方で、ウェブ上の情報の切り張りだけで「ほいっ」と提出しているものも。世の中そんなに甘くないんだよ。おとなになったら、一言も注意してもらえないまま「コイツはこの程度」と評価され、相手にしてもらえなくなるんだからね。授業中にも言ったように、がんばった人が馬鹿をみないように評価しましたから。  


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2009年07月26日

雨天中止

本日も大雨。避難勧告が出た地域がたくさんあります。
春日では筑紫地区6つの少年少女合唱団が集まってジョイントコンサートを開催するはずでしたが、中止になりました。6団体中5団体は会場に集まってリハーサルもしていたのですが・・・。子どもたちやお客様がコンサート後に無事帰宅するところまで安全が確保できるか、と考えるとやむをえません。集まった子どもたちは、お客様が入っていない、引率の保護者らだけの客席に向かって、合同合唱曲3曲を披露してお開きになりました。中学生以上の上級生たちが歌った曲はアンジェラ・アキの「手紙」。いい曲だし、いい演奏でした。お客様に聞いてほしかった。おばさんはずびずび泣きながら写真を撮りましたよ。
その後、チケットを購入されたお客様への払い戻し対応などなど、コンサートを実施するより疲れた1日でした。  


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2009年07月24日

降りる

大雨です。電車が止まってます。例によって長女がまだ帰ってないのに。

終日、自宅で原稿執筆&書類作成。何かが降りてきたかのようにさくさく進みました。降りてきたのが神さまならいいけれど、そうじゃなかったら、うひひひひ。  


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2009年07月23日

東京公演

サザンクス筑後の久保田さん、山口さんとお会いしました。9~10月実施予定の事業や年間を通じた事業展開、友の会やボランティアのことなど、文化施設運営に関する幅広い内容でお話を伺いました。国民文化祭を契機に制作された市民ミュージカル「彼方へ 流れの彼方へ」、いよいよ来年6月、東京公演を行うことが決まったそうです。地方のホールが制作した市民参加型の作品が東京公演を行うというのは稀有な例ではないでしょうか。ぜひ成功させていただかねば。  


Posted by アートサポートふくおか at 22:57Comments(0)文化施設

2009年07月22日

10%

見ました? 日食。私はあんまり興味がなかったんですが、今朝になって「やっぱ、見たい」と思いたち、ピンホールカメラをつくろうとネットを検索しました。すると、黒い紙とトレーシングペーパーという、我が家には在庫がないものが必要とのこと。これを購入する時間はないため断念しました。ご利用は計画的に。
ちょうど日食の時間、実家におりました。父も「皆既日食やな」と話し、テレビで南の島からの中継を熱心に見ていましたが、10時56分、福岡で最も太陽が隠れる時間になると、やおら洗濯物を取り入れ始めました。いや、お父さん、外が暗いのは雨が降るからじゃないよ。
南の島の中継映像では夜中のように真っ暗になっていましたが、福岡では日が陰って涼しくなった程度。90%も隠れているのに、残り10%でここまでできる、太陽ってすごい。
今日の福岡はあちこちで空を見上げる人がたくさん。次女は高校の課外授業中でしたが、時間になると外に出て、皆で日食を見たそうです。ただ、私と同様、あまり関心のない次女は「授業が進まなかった分が宿題になった」と不満そう。

本日、福岡アジア都市研究所で9月に迫ったアジア太平洋都市サミット実務者会議の打ち合わせ。テーマが「文化芸術活動による都市の魅力づくり」なので、少しお手伝いをするかも。

その後、宿題が増えて不満げな次女の学校で三者面談。一学期の成績表を渡されました。
学校は体育祭の準備で活気がある様子。腰痛次女は、唯一できそうなお針子部隊に加入。母は縫物など何も教えてやれないし、ウチにはミシンもありませんが、夫の母がお裁縫の先生なので、しばらくは祖母との交流にいそしむことになりそうです。  


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2009年07月20日

講義終了

久留米大学経済学部「地域文化政策論」今年度の最終講義。最後のお題は「文化ボランティア」、ですが、先週の続きのNPO論から始め、まとめとして地域政策のなかで「ガバナンス」の重要性にふれました。市民の存在感の大きさがクローズアップされていますが、同時に市民のパワーアップも必要な今、文化にできることはたくさんあるのでは?と締めくくってみました。届いたかな?
最後の小レポートは講義全体を通しての感想を聞きました。「文化には関心がなかったけれど、まちづくりに大きな役割を果たすことがわかった」「NPOについてはよく聞く言葉だけれど、なんのことかわからなかった。この講義でかなり理解できた」など、肯定的な記述が並び、真に受けると大好評の講義、ということになるのだけれど、同じ学生が匿名で記入する、大学が実施した授業評価アンケートにはけっこう厳しいことを書いているのを知っているので、それなりに受け止めましょう。
それでも、14回の講義の前半では、「講義の要約と感想」を求める小レポートにトンチンカンなことばかり書いていた学生が、後半、とってもきちんと書けるようになっていったのを見ると、若い人の成長に寄り添えた実感があって幸せです。今年は受講態度などの細かい点はあまり注意せず、「聞いた話を要約する」能力を育てることをひとつの目標にしていました。授業中の居眠りや遅刻などは、とっても失礼な態度だけれど、たぶん彼らは社会人になったら相応の態度をとることができるはず。なので、どんな仕事をするにしても重要な、記録の取り方を覚えてもらおうと考えました。最後までダメポな人もいましたが、文章力がかなり伸びた人もいたのでは?
今年は中国からの留学生が1名受講していました。外国に来て、慣れない言語での授業は大変だったと思います。最後の小レポートに「誤字が多くてご迷惑をおかけしたと思います」と書いてありました。だいじょうぶ、あなたの言いたいことは伝わってますよ。いつも、食い入るような眼をして講義を聞いていたあなた。あなたが書いてくれた「いい授業でした」という言葉を胸に、来年もがんばります。

さて、残るは学生の大レポートの採点と成績づけの作業。数えたら113名分ありました。おそろしや。
とりあえず講義は終わったので、自分へのご褒美として自然食レストランに昼御飯を食べに行きました。元気出そう。  


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2009年07月19日

連携事業

九大HME育成ユニットと大野城まどかぴあの連携事業「食卓につながる劇場」の演劇公演へ。地元ではおなじみの市民劇団の公演なので、かなりの盛況。「食」をテーマにしたお芝居のあとロビーではフードコーナーも。地域の商店などとも連携してスタンプラリーも実施していました。お芝居のお客さんのうち180名にエコバッグが当たるとの場内放送。あ、当たった!  


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2009年07月17日

終業式でも給食ですか。

昨日。NPO法人とびうめの会の会合に参加させていただきました。文化ボランティアとして継続的な活動を行うNPO。県内の文化ボランティアが交流するような催しの計画も検討中とのこと。

今日。県芸術体験講座の打合せで豊前市の学校へ。フラメンコのアリアタール企画、坂本さんとご一緒。緑に囲まれた環境のよい学校でした。今日が終業式なのに給食を食べてから下校と聞いてビックリ。始業式も給食アリだとか。授業時間数の関係だそうです。始業式・終業式の非日常感がない・・・。
この学校は毎年さまざまなゲストを招いて多彩な体験の機会を子どもたちに用意されています。「今年はアレも応募した。コレにもあたった」とうれしそうに語る教頭先生。学校が活用できる芸術体験の制度はけっこうあるのです。ただ、こういう活動に取り組むと先生方がさらに忙しくて大変になるのも事実。今日の学校は担任の先生ではなく校長先生、教頭先生が熱心に関わっておられる様子。学校の体制も大切ですね。  


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2009年07月15日

学校のなかのコーディネーター

午前、春日。午後、久留米。
久留米では、芸術家派遣の下打合せのため南薫小へ。昨年も実施した学校ですし、文化芸術コーディネーター養成講座を受けてくださったM先生が窓口なので、話が早いです。外国から転入してきた子どもたちのために、その子のお国の芸術を学ぶ機会をつくるのが今回のテーマ。授業実施の大枠がさっくりと決まったので、アーティストへの依頼に入ります。学校側コーディネーターともいうべきM先生がいてくださると、ホントにスムーズ。M先生もおっしゃっていましたが、総合的な学習の時間などで学校に外部の人材が入る機会がかなり増えているのに、担任の先生では十分な打ち合わせの時間などがとれないのが実情。東京や神奈川県のように、いくつかの学校に1人ずつでも、学校と外部の人材を結ぶコーディネーターが配置されていれば、先生方の負担を増やさずに授業内容のレベルアップも図れるのですが。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:50Comments(0)子どもの芸術体験

2009年07月14日

リアン・セコンさん

春日市の「夏休みこどもアートバスツアー」の打合せであじびへ。公募でご参加いただいた企画運営スタッフの方3名も同行。事務的な打ち合わせのつもりが、思いがけずワークショップをしてくださるアーティスト、リアン・セコンさんにもお会いできました。とっても気さくでやさしそうな方。セコンさんは、福岡アジアトリエンナーレのために滞在制作中。すでに形が見え始めた作品(龍みたいなの)も拝見できました。ご一緒できるのが楽しみ。
打合せを終えて外に出ると、山笠が走ってきました。小さい子どもたちもたくさん締込み姿で参加しています。ヤマが通るまでバスも止めちゃって、でも誰も文句は言わない、博多の光景。明朝は追い山です。  


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2009年07月13日

夢と希望のNPO?

午前、久留米大の講義。本日のお題は「アートNPO」。これまでの授業でもアートNPOの活動事例にはさんざんふれてきているのですが、「そもそもNPOとは?」から話さないと、わけがわからない学生もけっこういるようです。
NPOのなかでもさらに経営基盤が脆弱なきらいのあるアートNPO。「アートNPOデータバンク」掲載の実態調査結果などを見せつつ、私自身の本音を語っていると、あ、マズイ。しみったれた話になりすぎる。NPO残酷物語? 途中で気づいて、できるだけ「志」「心意気」に支えられる夢と希望のNPO論に修正しようとしましたが、それもまた実態とはいえないし。毎年、この授業は迷います。その結果、本日の小レポートでは学生に「NPO活動は大変でしょうが、めげないでがんばってください」と書かれてしまいました。はい、ありがとう。ガンバリマス。
講義が終わるとその足で県北のK市へ行って諸々の協議。経費節減のため特急を使わなかったので、県南の久留米からだとJRで1時間以上。一眠りしてしまいました。中途半端に眠ると体がしんどく、あとの仕事に支障が出ますね。自宅に戻ってからの小レポート採点がはかどらないこと。あーしんど。  


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2009年07月11日

やっとゆっくり

昨日。20年度人財づくり講座のみなさんと打ち上げ。6月の「紙ヒコーキ工作塾」まで引っ張り、9か月間で終了した講座。プログラムに追われて、みなさんとよもやま話をする機会もつくれなかったので、「やっとゆっくり話せたね」の声。幹事さん、ありがとうございました。
本日、終日春日。人財づくり講座の記録誌作成。お尻に根っこが生えそうなくらいPCの前に座り続けて、かなり作業が進みました。今月末をメドに仕上げますよ。  


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2009年07月09日

うさこさま

宗像市市民文化・芸術活動審議会の条例起草部会。文案、だいぶ固まりつつあり、次は審議会の全体会です。続いてパブコメの募集、条文への反映、議会にかけて・・・そして文化芸術振興ビジョンづくりへと進んでいきます。急ピッチ。

昨日の芸術体験講座合同打合せ会を受けて、打ち合わせ日程などの連絡が続々と入っています。毎年のことながら秋は綱渡りの季節。無事に乗り切れるよう、カミサマホトケサマうさこさまにお祈りしよう。  


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2009年07月08日

ピーカピカ

ふくおか県民文化祭「芸術体験講座」の合同打合せ会。今年度の実施校と実施団体が顔を合わせて概要の打ち合わせをする半日がかりの会議です。8団体15校(本日の出席は14校)と連続4時間の打ち合わせを休憩なしで続けるのは、毎年のことながら大仕事です。そしてヤマのように入る、実施までの仕事、スケジュール、調整事項・・・。ほかの仕事との兼ね合いを考えるとじっと手を見るしかない・・・。
打合せ終了後、同じ会場の他の階で行われる「企画力・プレゼン力 ピカピカ講座」に参加。NPO法人ふくおかNPOセンターの古賀桃子さんが講師なので、これは受けなくっちゃ、とお勉強しに行きました。おかげさまでピーカピカになりましたよ。  


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2009年07月06日

地域とつながる

午前、久留米大の講義。先週に続いて企業メセナのお話。学生の食いつきが良いこと良いこと。就職を控えているからでしょう。企業活動の話には興味津津。小レポートで「あなたが企業の経営者だったら、メセナ活動を行いますか?」と出題したら、いつになく(?)真剣に考えた回答がたくさん出てきました。「資金がかかると思うので、できない」「地域とつながることは必要だから、やる」「最初はできないと思うけど、メセナを行うことを目標に経営をがんばる」などなど。学年が上がるにつれて回答が現実的になるのもおもしろい傾向でしたが、「地域とつながる」ことの必要性は非常に多くの学生がふれていました。さすが、久留米大経済学部(文化経済学科があります)。毎回出題する小レポートですが、ごく少数のどーしょーもない内容のものを除くと、授業開始当初より格段によくなってきました。今日は、最後まで教室に残って書き続けたSさん、「せんせー、今日のレポートは初めて書きたいことがちゃんと書けましたー。自信作です。読んでください!」と提出しにきました。確かに!短時間なのにお手本みたいに書けてましたよ。

午後。熊本市の文化国際課の職員さんと8月のシンポジウムについて打ち合わせ。基調講演とパネリストを依頼されました。テーマは文化ホールの使命。熊本のみなさま、よろしくお願いします。  


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2009年07月05日

連続講座、終了

連続講座の第4講。「アートと地域活動」「アートと福祉」の2本立て。前半は有田公民館主事の岩戸さんと香椎校区子ども会育成連合会長の為永さんに、地域団体の活動の様子や、芸術体験を取り入れた活動の実際の様子をお話いただきました。子どもを対象に何かしたい、地域とつながりたい、というときのアプローチ先としてはずせない、公民館と子ども会。実際にはキーパーソンに出会うまでが大変なんですが、個々人の熱意あふれる「営業」活動と、世の中全体に対する芸術文化普及活動と、両面が必要なんですよ、きっと。だから「個人では何もできない」なんて、言い訳してないで、やってみましょうよ。
後半は、知的障害のある方々とのダンス活動に取り組むダンサーのマニシアさんと社会福祉法人柚の木福祉会の釜谷さんがゲスト。柚の木さんの日頃の取り組みの様子をスライドで見せていただきました。また、マニシアさんには実際にワークショップをしていただき、みんなではしゃいだり、自分の心の中を深くのぞきこんだり。心も体も軽くなるひとときでした。
今年度の講座は本日で終了。アートサポーターズネットワークには今回の受講生からも有志を受け入れて、新たな展開ができるといいなと思っています。
ネットワークのみなさん、受講生のみなさん、お疲れ様でした!  


Posted by アートサポートふくおか at 22:57Comments(0)コーディネーター

2009年07月04日

BEPPUの坂本さん

「連続講座2009 アートでつなぐ人とまち」の第3講。NPO法人BEPPU PROJECTの坂本倫子さんをお迎えして、BEPPU PROJECTの設立経緯からその活動内容、今年実施された「別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界」のお話などをじっくりうかがいました。NPOの代表である山出淳也さんや混浴~の総合ディレクター・芹沢高志さんのように、よく知られた方ではなく、事務局を担った若い世代の代表として弱冠25歳の坂本さんにおいでいただき、アートNPOの活動に関わった経緯や実際のお仕事の様子までお聞きできたのは、我ながらいい企画です(ホレボレ)。
海外でアート活動をされていた山出さんが、別府でいくつものNPOが活動し、まちが活性化しているという報道を目にして、まちの可能性を感じて別府に戻られたのが2005年。国際芸術祭を開催することを目標に、もろもろの交流・展開の期間を経て、ついに今年、一大イベントを開催された、というお話は、混浴~の記者発表の場などで山出さんご自身が語っておられたことでもありけっこう知られているかもしれません。それに加えて、当時大学生だった坂本さんがBEPPU PROJECTの始動に、「なんにもないと思っていた別府のまちで、アートイベントが展開される!」と大きな可能性を感じてNPOの世界へ飛び込まれたというお話が大変おもしろく、それも、ボランティアからNPOの専従スタッフとして就職するなど、新たな世代の胎動を感じたことでした。
でも、講座終了後の懇親会で「自分が新卒でNPOに就職しといてナンですが、ウチは新人の教育係もいないし、今から新卒を採用するのは、ちょっと大変だと思います」というお話もあり、ご自身、社会人としての経験を手探りで積んでおられる最中のご苦労を感じました。
また、講座のなかのお話では、「アートでまちづくりをしているわけではない。アート活動が結果としてまちづくりに効果を上げることはある」という言葉が印象的でした。私は、アートと社会を、かなり社会寄りのスタンスでつなぐので、アート側にある方々との距離の取り方にはいつも留意をしています。とはいえ、アートと社会(または「まちづくり」)の間のどのあたりで「落とす」かは、いつも悩ましい問題。坂本さんのお話では、美しくなく快くもない作品について、行政等から「フェスティバルにふさわしくないので展示しないように」というお達しがあったにも関わらず、作者のメッセージを届けることにこだわったところ、作品を見たおばあちゃんが、メッセージをしっかり受け取って感想を言ってくれたというエピソードなども語られ、「アートがまちづくりのツールになってはいけない、とあらためて思った」と述べられていました。とても難しい問題なのですが、まちづくりがそこに住む人、働く人のまちへの見方が変わることから始まる場合が多いことを考えると、アートと社会のどっちに寄るか、というより、人の意識を変えるきっかけをどうつくるか、ということを原点にすべきなのかなぁ、などとボンヤリ思った夕べでした。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:30Comments(0)アートと地域

2009年07月03日

コーディネーター

夕方まで春日。夜は久留米。昨年度の久留米市文化芸術コーディネーター養成講座を受講された方のうち、4名が久留米市芸術家派遣事業のアシスタントコーディネーターをやりたいと、名乗りを上げてくださいました。いずれも魅力的な女性ばかり。心強い! 今後、もろもろの情報共有をはかりつつ、私のやり方を反面教師的に見つめていただこうと思っています。いずれは、あなたがコーディネーター!  


Posted by アートサポートふくおか at 23:33Comments(0)コーディネーター