2009年03月16日

シビックプライド

もろもろの年度末業務のあと、夕方から「シビックプライド」の勉強会。そこに住み続けたい、そこで働きたい、遊びに行きたいと思える都市には、その都市を愛し、都市のために何か行動を起こす市民がいるもの。そうした行動を喚起する都市と人の間のコミュニケーションをデザインする、という考え方のようです。「文化のまちづくり」の領域で語られることと重なる部分があるように思うので、関心を持って参加しました。
(財)福岡アジア都市科学研究所が「シビックプライド研究会」のメンバーを招いて開催した勉強会、「福岡におけるシピックプライドとは?」を参加者同士で話し合う時間もあり、「郷土愛とシビックプライドは同じなのか?」という話題になりました。シビックプライドはお国自慢とは違い、都市のために自ら行動を起こす市民の存在を重視するもの、と私は受け止めています。芸術文化の分野に引き付けて考えると、文化的なモノやコトに関心がある方は多いものの、自分が好きなことを楽しむだけでなく、芸術や文化の力を生かしてまちをもっと輝かせるように行動する人になるまでには、いくつかの段階があり、きっかけがないとその階段は登れないかもしれません。階段を登る人の背中を押すにはどうしたらいいか、このことが今、一番の課題のように思えます。シビックプライドの考え方から、その答えが見つけられるのか?
ご興味のある方は、シビックプライド研究会のメンバーが書かれた『シビックプライド 都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議)をご参照あれ。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:31Comments(0)アートと地域