2009年02月28日

クレパス

福岡市東区の香椎小学校区子ども会育成会さんの事業のお手伝いで県立美術館へ。「中村琢二と風景画の魅力」展の鑑賞とクレパス画のワークショップのコーディネートをさせていただきました。
都会の子ども、それも6年生ばかり20数名ですから、斜に構えた感じの子もいるかな、と思っていましたが、全然。学芸員・竹口氏の軽妙なギャラリートークで、絵を見る際の「視点」のヒントをつかんだ子どもたち。お友だちと、あるいはひとりで、それぞれの見方で会場内を回っていました。
お昼をはさんで後半は小川直美さんを講師に迎えてクレパス画ワークショップ。小学校に入るとあまり使う機会もなくなるクレパスですが、多彩な表現ができるおもしろい画材です。今回はハガキを使って、まずは好きな1色を選び、とことん塗りこみました。同じ色でも人によって違う感じになるから不思議。クレパスを折る音やにおい、塗りこんだクレパスの表面の触感も楽しみました。2枚目以降は、さまざまな色を重ね、ひっかいたり削ったり、粘土のように盛り上げたり。最初はエイリアンを描いていた男子もいつのまにか「色の魔術師」とでも呼びたくなるようなステキな作品をつくりあげていました。タイトルをつけてみんなで鑑賞。
当初、「自分はやり始めると、熱中して全体の様子を見ることができなくなるから見学で」と言っていた学芸員・竹口氏もいつのまにかぬりぬり。私は「ばば色」だと思ったけど、「心の青空」なのだそうで、うーん。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:30Comments(1)子どもの芸術体験