2009年02月21日

エル・システマ

見ました? 昨日のNHK教育TV。ベネズエラ出身の若手指揮者グスターボ・ドゥダメルが登場してました。手作業をしながらたまたまTVをつけたら、ドゥダメルがシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを指揮してチャイコフスキーをやってました。ドゥダメルはベネズエラが社会政策として取り組む音楽教育を受けて頭角をあらわした「天才」のひとり。ベネズエラでは、子どもたちに楽器を貸与、本格的な音楽教育を無償で施しオーケストラ活動に参加させる「エル・システマ」と呼ばれる制度により、貧困が引き金となる非行や犯罪から子どもたちを遠ざける活動が国の取り組みとして実施されている・・・という話は、昨年末のドゥダメル来日の前後にマスコミなどを通じて広く知られるようになりましたね。私もちょうど、山田真一著『エル・システマ 音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策』(教育評論社)を読み終えたところだったので、昨日のTVは「おおっ」と引き込まれて見てしまいました。
「エル・システマ」のすごいところは、子どもたちが音楽活動に参加することで社会性を身につけるなど人としての成長を遂げるだけでなく、音楽家としてもすばらしい人材を輩出する点。TVで流れたユース・オーケストラの演奏もすばらしいものでした。特にアンコールでの「マンボ(ウエスト・サイド・ストーリーより)」なんかは、演奏者が音楽を楽しんでいる様子がハンパではないっ! 我が家では、いつのまにか全員そろって「すげ~」と見とれていました。  


Posted by アートサポートふくおか at 10:31Comments(0)文化政策