2008年06月27日

地域創造概論

26日(木)午前、久留米大学経済学部で地域創造概論の講義。オムニバス形式なので私は1コマだけの登板。いつもの地域文化政策論では少ししかふれられなかった創造都市論についてやや詳しく話しました。創造都市論のキモは都市の課題をクリエイティブに解決できるような環境づくりだと思うので、学生にとって身近な地域に関わる創造的な課題解決の事例として昨年から福岡でも販売が始まった、ホームレスだけが販売できる雑誌「ビッグイシュー」と、仙台の障がいがある人ない人みんなでつくる野外音楽祭「とっておきの音楽祭」を紹介しました。どちらも学生の反応は上々。特に「とっておきの音楽祭」は、音楽祭を紹介した映画「オハイエ!」のプロモーションビデオを入手しておいたので、みんな映像に見入っていました。さまざまな障がいや病気を持つ人がイキイキと音楽を楽しみ、聴衆に大きな何かを伝えている姿が映像にはあふれています。感じるところが多かったじゃないかな。
講義のあと、「おもしろかったです」「ぼく演劇をやってるんですけど・・・」「来年、地域文化政策論を受けます」と言いにきてくれる子たちがいてうれしい反響でした。
午後。筑紫野市文化振興計画策定審議会。しんどいまとめの作業に入っていますが、いい議論ができていると思います。ここしばらくは委員も事務局もがんばらなくてはいけません。
夜。午前の講義で学生が書いたレポートの採点作業。100人を超す学生のレポートに目を通すのは大変。でも、私が伝えたかったことをちゃんと捉えている人が多かったので、まあ満足。
27日(金)夜。アートサポーターズネットワークのミーティング。7月5日の「連続講座 アートでつなぐ人とまち」第3講の打合せと田川市美術館学芸員・岩崎美穂さんのお仕事に関する報告。地域に密着した美術館であろうとする学芸員さんの日常的な努力は重要です。きっと徐々に実を結ぶはず。ガンバレ岩崎さーん。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:39Comments(0)文化政策