2008年02月11日

コラボ・シアター・フェスティバル

10日。午前中少し時間があったので、六本木ヒルズの森美術館へ。展示室の広さと天井の高さと人の配置の多さと・・・とにかく贅沢なので彼我の差にがっくり。居心地よくしつらえてあるせいか、お客さんが多くて、これも彼我の違いに落ち込みます。いや、いいんですけどね。
午後。NPO法人エイブル・アート・ジャパンが主催し明治安田生命が支援する「エイブルアート・オンステージ」という事業の「コラボ・シアター・フェスティバル」に行きました。「エイブルアート・オンステージ」は障害のある人をはじめとするマイノリティと呼ばれる人々とアーティストが舞台芸術分野でコラボレーションすることで、アートにも社会にもインパクトのある活動とするもの。
(エイブル・アート・ジャパンとエイブルアート・オンステージについて)
http://www.ableart.org/
そのひとつのプログラムである「コラボ・シアター・フェスティバル」は、活動支援を受けた作品から選ばれて東京公演を行うもの。今回は宮崎の劇団こふく劇場がプロデュースする「みやざき◎まあるい劇場」という、障害のある人とない人がワークショップを積み重ねて作品をつくりあげる集団の「隣の町」が演目でした。障害者が障害者の役ではなく、障害のあるなしに関わらない普遍的な役柄を演じており、人が生きることと死ぬことの哀しさ切なさが伝わってくる美しい作品。私は不慮の死を遂げた母のこと、人生がそんな終わり方をするかもしれないのにやっぱり生きていかなくてはいけない人間ってなに? てなことを考えながら見ました。上演後のパネルディスカッションで、こふく劇場の永山智行さんが「障害者は生まれながらにして生きることの不条理を切実に抱えている。だから、その存在感には健常者が拮抗しがたいほどのものがある」とおっしゃっていたのがよくわかります。障害者の芸術活動というと「障害があるのにがんばって、すごい」=感動という図式になりがちですが、すでにそんな段階の話ではない、ということをリクツではなく理解できた作品でした。  


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2008年02月11日

STスポット横浜

9日。横浜美術館で「シンポジウム アートと学校教育の連携のこれから」に参加。これは、NPO法人STスポット横浜が神奈川県&神奈川県教育委員会との協働で平成16年度から展開している「アートを活用した新しい教育活動の構築事業」の報告と次のステップへの展望の機会として毎年この時期に行われているもの。
(事業について STスポット横浜アート教育事業部のサイト)
http://www16.ocn.ne.jp/~st-art/
(基金について)
http://www.kvsc.pref.kanagawa.jp/kikin/21topkaitei.html
この事業は県の基金によるNPO提案公募型事業として行われてきましたが、すでに4年目。基金からの事業負担金拠出が最大5年までと決まっているため、その後をどうするのかが大きな課題になっています。この点についてはまだメドが立っていないようで、壇上の報告者から県の担当者に向けて「御願いです!」と悲痛な発言も飛び出しました。ただ、県については今後が未定ですが、横浜市との協働が別途始まっています。横浜市と横浜市教育委員会、横浜市芸術文化振興財団とSTスポット横浜が構成する「横浜市芸術文化教育プログラムプラットフォーム準備事務局」というのができているのです。これも横浜市の創造都市への取り組みの一環。
(プラットフォームについて、横浜市市民活力推進局の事業概要に少し載ってます)
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/joho/center/shisei/2007/207simin.pdf

9日は、アーティストが学校で行ったユニークな授業の報告がなされたのですが、私の関心はもっぱら「システム」。この種の活動を継続的・安定的に進めるためにはどうしたらいいのか、みんな手探り。象徴的だったのは、ステージ上の進行役の方々が学校関係者に「この授業を行った前と後で子どもたちの変化はありましたか?」と手を変え品を変えて質問していたこと。学校関係者からバッチリの答えが出てこないのでこうなるのですが、そー簡単に変わるもんじゃないでしょう。多分そんなことはみんな分かっているのです。それでも何か答えを引き出して、今後につなげたい気持ちの表れなんですね。横浜市のプラットフォーム、推移を注目しましょう。他の地域にも広がってほしい試みです。  


Posted by アートサポートふくおか at 21:30Comments(0)子どもの芸術体験