2009年06月27日

演劇祭

九州日仏学館の講演会「アヴィニヨン -世界で最も大きな劇場-」へ。アヴィニヨン演劇祭のディレクターを長年務められたダルシエさんのお話をうかがいました。おもしろかったのは、アヴィニヨン演劇祭が始まった経緯のお話。アヴィニヨン近郊に住む美術収集家が、自分のコレクションを展示する場所を探していたところ、現在のメイン会場になっている教皇庁の中庭が「いいんじゃない? 演劇も音楽もいれちゃおか」という具合に始まった、というご説明でした。たくさんの人を集めて経済効果を狙って・・・という話ではないのを興味深く感じました。
ちなみに、アヴィニヨンと並び称されるエジンバラ演劇祭には行ったことがあります。そのときに入手した資料によると、エジンバラ演劇祭は、第二次世界大戦後の英国の沈滞ムードを振り払おうと企画されたと書いてありました。その際、どの都市で開催するかは冷静に分析されたようで、それなりの数の観光客を受け入れることができる宿泊施設などのインフラが整っていること、近郊にほかの観光スポットがあることなどからエジンバラが選ばれた、とのこと。こちらは経済効果を最初から狙っていたのですね。ただ、私がヒアリングした時点(約10年前)では、エジンバラ市が演劇祭に助成金を出す理由としては、経済効果だけでなく教育効果が強調されていました。演劇祭に参加するカンパニーによる地元の子どもたちやアーティストを目指す青少年を対象とした教育プログラムの効果のみならず、世界的に有名なフェスティバルがわがまちで行われていることで子どもたちが抱く自尊心などにふれて、助成の理由を説明されたことが印象に残っています。

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Posted by アートサポートふくおか at 22:35│Comments(0)アートと地域
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