2014年08月23日

@旅5

終日、札幌芸術の森。気がつけば夏休み終盤の週末、子ども会行事と思われる小学生の集団や親子連れをたくさん見かけました。
ここも札幌国際芸術祭の会場のひとつ。芸術の森自体は、たしか2度目の訪問。芸術の森は開園して28年、広さ40haの丘陵地を活用し、さまざまな屋外彫刻や美術館、ステージなどの施設、工房が点在しています。野外美術館はボランティアさんに案内していただきました。人の手が加わった森ですが、ボランティアさんに聞いた話では、森の生態としてはすでに第二ステージに進行しており、いずれは原始の森に還るんだとか。人の営みがちっちゃく思えます。芸術祭のテーマ「都市と自然」は、都市の中よりモエレ沼や芸術の森のような人の手が加わったカッコ付きの「自然」の中が感受しやすいように思いました。

札幌のコンセプトは「都市と自然」。ヨコトリは「忘却」。いずれも3.11の影響を強く受けていて、それはアートで現代日本社会と切り結ぶなら避けては通れないテーマです。札幌は開拓から今日までたかだか100年、横浜とて開港から150年ちょっと。人類の歴史からみればあっ、というまの短期間にものすごいスピードで都市化が進んだわけで、そのことから生じた歪みもあるかもしれません。3.11が「わがこと」であるのは誰にも等しくのしかかる事実。こうしたことをあらためて考える契機として2つの芸術祭を見て来ました。この2つと会期を重ねてコラボする福岡アジア美術トリエンナーレが間もなくオープン。こちらも楽しみ。

明日、帰福します。



Posted by アートサポートふくおか at 22:17│Comments(0)
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