2012年03月12日

つながる気持ち

「被災地と福岡をつなぐ みんなでつなげるアニメーション」。午前、午後とも予想以上の方にご参加いただきました。女子美術大学OMODOC(おもどっく)の学生さん8人と鈴木理恵子先生、ダンスのマニシアさん、音楽のハルモニー・セレストさんが、この特別な日を一緒に過ごしてくださいました。
参加者同士の交流と心を温かく開くダンス(といっても、参加者はあまり「踊っている」感覚はなかったかも)、癒しと同時に生きることの喜びと悲しみも感じさせてくれる音楽、そして楽しいアニメーションづくりと盛りだくさんのワークショップ。1秒分のアニメをつくるのに10枚の原画を使っているので、100枚集めても10秒分。それでも自分の塗った絵がアニメの1コマになってスクリーンに映ると、大人も子どもも歓声を上げます。アニメができるのを待つ間、折りヅルを折って大きな紙の二艘舟に捧げるように載せていくダンスは、こんな形の「祈り」もあるんだなあ、と楽しそうに踊る皆さんを観ながらじんわり涙が浮かんできました。
午後のワークショップ、なぜかふと時計を見上げたら、14:46そのとき。その偶然に一瞬うろたえてしまいました。ワークショップは「世界中の愛を込めた」風船を参加者同士手渡していくダンスの最中。ああこのときをこんな形で迎えられてよかったと思いました。家にいたら津波の映像などを観て、またつらくなっていたでしょう。多くの人と一緒に過ごせてよかった。みなさん、ありがとうございます。
福岡でつくられたアニメ作品は多分10数秒程度でしょうが、被災地の皆さんと「つながるよ!」という気持ちを力づよく表明できたと思います。

このワークショップは、会場の福岡県立美術館さんの多大なるご協力のもとに開催できました。深く感謝申し上げます。  


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2012年03月10日

おもどくん、乱舞

本日、明日のワークショップ「被災地と福岡をつなぐ みんなでつなげるアニメーション」準備と久留米市文化芸術コーディネーター養成講座が重なり高速回転。
午前。天神に出て買い出しをしたうえで福岡県立美術館へ。いったん荷物を置かせていただき、空港へ。女子美術大学OMODOC(おもどっく)の活動を指導されている先生のお一人、鈴木理恵子さんをお出迎え。昨年11月だったか、京都で1度お会いしたきりなのですが、なんだかずいぶん前からお友達だったような気が勝手にしています。ケンビへお連れして8名の学生さんとダンサーのマニシアさんとも合流。ざっと館内をご案内して確認事項などを調整したうえで久留米へ。
久留米に向かう特急電車のなかでちゅるちゅるとエネルギー摂取活動を行っていたら、隣席の若い女性はお化粧を始めました。食事する人のヨコで化粧するか!?と思ったけど、どっちも電車のなかではお行儀の悪い行動なのでヒトのことは言えず。
久留米の講座はコーディネーターの役割について。もろもろあるんですけど、特に重要だと最近よく思うのが、活動の意義を伝える仕事。自分なりの言葉を獲得する必要があると思いますが、私もまだ発展途上。受講生の皆さんの「言葉」も自分の糧にしたいです。
とって返してケンビ。準備作業を熱心に進める学生さんたち。お聞きしていたより随分積極的です。自分のアタマで考え行動していますよ。すばらしい。OMODOCのキャラクター「おもどくん」はワンコ。ケンビ館内がおもどくんの顔や足跡だらけでカワユイことになっています。被災地への想いと祈りを届けるワークショップですが、楽しく参加していただけます。
http://www.as-fuk.com/news/tunageruanime20120311.html

10:00~と14:00~の2回のワークショップですが、12:00~14:00はお申込みをされていない方も自由にお立ち寄りいただけます。ぜひ、ケンビ4F視聴覚室へお越しください。  


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2012年03月10日

しっとり と にょきにょきっ

午前。八女市立岡山小学校へ。特別なご配慮で授業を見学させていただくことができました。ここは「しっとりした声」で授業が進む学校。先生はお座りになったまま、静かに子どもたちに声かけをし、子どもたち同士で教え合いながら学んでいました。驚異。この授業法を始めて2年目とのことで、低学年ほど効果が表れているように思いました。
午後。福岡に戻って小学校の放課後演劇ワークショップ・発表会。お客様が入る前の最後の練習は、緊張感なのか「終わり」がさびしいのかケンカでもしたのか、すねる子泣く子がそこここに。とても高学年とは思えない状況で、お客様が入ったらどうなることかと思いましたが、見せてくれました! にょきっと。にょきにょきっと。お客様の反応と拍手でどんどん図に乗る(ホメ言葉です)子どもたち。チカラあるじゃん、できるじゃん。3カ月10回にわたる長期の活動、それも学校教育外活動で条件が整わないなか、ご協力いただいた市原幹也さんはじめのこされ劇場≡のみなさん、ありがとうございました。  


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2012年03月08日

にょきっ

午前。今週はデスクワークの時間が極めて短いのでせこせことPC&手作業。冊子物の編集と週末のイベント準備とその前のワークショップ関連事務が錯綜。何か忘れてないといいのですが。
午後。週末にお迎えするお客様をご案内するルートを確認するため天神から祇園までをバスで移動してみました。あ、「祇園町」のバス停ってここ? 私が思い描いていたところと違う・・・。確認しといてよかった! これで多分、大丈夫。でも、下見のときあったハズの建物が当日はなくなる(?)とか、私にはフツーに起こるので気を抜かないようにしよう。
その後、地下鉄で西方へ向かい、市内小学校で放課後演劇ワークショップ。明日は発表です。3カ月前と比較すれば相当な変化を見せている子どもたち。あと一歩。最後の「にょきっ」という伸びを明日見ることができるかな・・・そういえば、「にょっき」という食べ物があるのですね。だんごみたいな。「だんご」って言ったらだめですか?  


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2012年03月08日

卒業式

4時半起きで長崎。卒業式でした。式の開始前に学生の控室に行き、ゼミ生に記念品をプレゼント。2年間のゼミの活動をまとめたミニアルバムです。喜んでくれたかな。逆に学生からもプレゼントをもらいました。チェックのバッグやうさこちゃんのメモパッドなど。ありがと~。
卒業式はガウンと房のついた角帽を着用した厳粛なセレモニーです。夕刻からの謝恩会は一転して華やかに着飾ったパーティー。みんな美しいです。どうかどうか、幸せであってほしいです。また会おうね。  


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2012年03月06日

身動き

朝からお電話攻撃さっくさく。原稿催促や打合せのアポ取りなど。来週から月末にかけてのお約束をたくさん入れました。大学がお休みなのでこの時期は余裕がある・・・と本を買い込んだり勉強しに行く予定をてんこ盛りにして、身動きできず。なんでこうなるかなぁ。
午後。某所に大荷物を取りに行ったあと、いったん戻って歯医者へ。治療収束のメドが立ってひと安心。
明日は早起きさんなので、早じまいしたくて巻きで労働。もうお風呂に入って寝ます。  


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2012年03月06日

働く意味

終日、長崎。活水高校で「NPOという生き方」というタイトルの講演。キャリア教育の一環としての講座を担当させていただきました。2年生約160名。大人しい感じでしたが、こちらをしっかり見つめている眼をいくつも認識できたので、何か残せたかな。
高校に到着する前に遅めの昼食をとった某パスタ屋さん。お客さんが多い割にフロアの人手が足りないようで、店員さんがバタバタしていました。でも、慣れた方々のようで手際よくサバいておられましたが、フトした瞬間に(つくり)笑顔が消えて険しい表情でスタッフ同士が言葉を交わす様子が見えてしまいました。視察に来ていた誰かさんが帰った、のかな? そして私がレジで精算した際には「ありがとうございました」の言葉もなし。高校の講演では働く意味はお金だけでなく自己実現や社会貢献、とお話しましたが、それがかなわない働き方をしている人も現実には多いですよね。その人の事情に思いやりを持ちつつ、自分の働き方を振り返るよすがとしましょう。  


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2012年03月04日

再生

朝から北九州へ。枝光本町商店街で行われた「おでかけ朗読会」に参加。東京デスロックの多田淳之介さんとのこされ劇場≡の市原幹也さんが、それぞれに選んだ詩を相手に読んでもらう、それも商店街のどなたかに捧げる形で、という企画。本日が公演の最終日、しばらくの間一緒に過ごした2人が、またそれぞれの道を歩いて行く節目の時だったことと、商店街のおじさま・おばさまと演劇人たちの温かい関係がつくりだす、ちょっと稀な「公演」でした。お昼はお蕎麦屋さんでカレーそばをいただき、そのまま東京デスロック+のこされ劇場≡合同公演「再/生」の時間までまったりと休憩。名古屋から来られた「長者町まちなかアート発展計画」のKさんとおしゃべり。こちらの活動もおもしろそうです。
http://cmahpj.seesaa.net/

「再/生」公演はテーマが重なるので、どうしても昨日のいわき総合高校演劇部の公演との比較をしてしまいます。被災地の話を被災した高校生が演じるというだけでなく、「喪失からの再生」の痛みと救いが個別具体的に&感情に伝わってきた昨日の公演。本日の作品は抽象的一般的で知的感性に働きかける「再生」。後者は観た人が「どう観たか」を語り合うとよりおもしろかったかな、と、帰りの電車の中で考えたりしました。  


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2012年03月03日

ファイナル・ファンタジー・フォー・サンテンイチイチ

久留米市文化芸術コーディネーター養成講座の初回。今年も定員を上回るご応募をいただきました。今年のメンバーは学校の先生も実際にコーディネート業務を経験している人も含まれているので、初回からディープな話に踏み込めてスバラシイ。私が一番勉強になりそうな気がします。
講座終了後、次回以降の打合せを済ませて天神へ。次女と待ち合わせて福島県立いわき総合高校演劇部の福岡公演「ファイナル・ファンタジー・フォー・サンテンイチイチ」を観ました。この高校は人文国際、自然科学、生活福祉、スポーツ健康、芸術・表現、情報の6系列約120の科目からの選択授業を行っているとか。大学みたい。芸術・表現には演劇も含まれるのだそうで、演劇部もしっかりしています。学校も生徒も被災しているなか、昨年5月半ばに再開された部活動で、やり場のない怒りを抱えた生徒たちが本気で遊び、全部笑い飛ばしてしまおうと創った作品、とプログラムの「ごあいさつ」にありました。実際に作品を観て、無責任な大人たちのこっけいな姿に私もたくさん笑いましたが、失くした・亡くしたものの大きさに押しつぶされそうになりながら「復活のジュモン」なるものが授けてくれるある種の救いを求める姿があまりにも切なくて。彼らにはどうしようもなかったことのはずなのに、「自分が〇〇していれば」と我が身を責める様子が、きっと被災地の日常にはあふれているのだと思うとたまりません。笑顔や元気な姿をほんの一皮剥いた下には、みんなヒリヒリする感情を抱き続けているのでしょう。彼らは演劇で少しだけ解放されたかもしれませんが、多くの人はどうされているのか・・・。  


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2012年03月03日

ふにおちる

午前。明日から始まる連続講座、来週の講演などの準備。プリンター不調で紙を無駄にしつつ、なんとかかんとか進めましたが、うまく行かず。
午後。夕食の準備を早く済ませて外出。11日の「みんなでつなげるアニメーション」について、ご協力いただいている県立美術館で打合せ。
その後、あじびホールで開催された「Life Map」展関連のクロストークへ。被災地で活動されている方々から現地で感じたことなどうかがいながら、うっすらとつらい気持ちに落ちていく自分を感じて、それがなぜなのかはっきりせず。震災直後に繰り返し流された津波の映像で具合が悪くなったのと同じような感覚。何かをひきずっているように思える自分を持て余しています。印象に残ったのは「被災地での経験を福岡での日ごろの活動に反映させる」ことに言及された点。私は福岡にいてできることに取り組みますが、被災地支援活動と通常のNPO活動のつながりが自分なりに腑に落ちるようにできるといいなぁと思います。  


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2012年03月02日

お申込みはお早めに

午前中に届けなきゃいけないモノがあり、天神方面へ。ちょうど今日、お昼にはアクロス福岡のフロアコンサートに音楽家ユニオンの方々が出演されるので、途中までですが聴かせていただいてから、イムズの東北九州プロジェクトVol.5ファイナル天神へ。ざざざと見て回って気に行ったネックレスを購入。どなたの作品かを確認せずに買いましたが長崎の方とか。大学近くに拠点があるようなので興味深いです。
その足で古賀市へ。文化振興審議会作業部会。文化振興基本計画(仮)のおおまかな姿をキーワードをつかって描出。KJ法もどきが功を奏し、ファシリテーション・グラフィックがお上手な委員さんにいい感じに仕上げてもらうと、なんか立派な仕事をした気になって一同満足。まだまだ隙間が多く、これからの作業なんですけどね。

3月に入ったせいか、11日の「みんなでつなげるアニメーション」参加申し込みが動き出しました。今ならまだ余裕があります。お申込みはお早めに! http://www.as-fuk.com/news/tunageruanime20120311.html  


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