2009年02月25日

新塩谷町小学校

昨日今日と、所用で香川へ。幼少のみぎりに住んでいたまちです。用件の合間に、私が入学した小学校を見に行きました。当時は木造の校舎でしたが、今は鉄筋コンクリート造。面影はないけれど、由緒ありげな校門にはなんとなく見覚えが。門の外から見える石碑に刻まれた校歌の歌詞を読むと、メロディがよみがえってきました。このまちは公立の小学校でも制服がありました。私もちっちゃなセーラー服を着て通っていたのです。今の制服を見たかったけれど、授業中なのでしょう。外からは人影が見えませんでした。
タクシーの運転手さんに聞いた話では、この学校、もうすぐ廃校になるそうです。まちなかなのですが、ここにも少子化の波が押し寄せているとか。
住んでいた家は、父が勤める会社の営業所と社宅が合体したものでした。すでに営業所が撤退しているので家もなくなっているだろう、と思いながら、学校の周りを歩いてみました。たぶん、ない。でも、たしか同級生の家だった鰹節の製造所や旅館、お使いを頼まれておつりをもらいそこなったスーパー(母に叱られるから帰るのが怖かった・・・)など、おぼろげな記憶のなかの断片が目の前にありました。子どもの頃の記憶といえば、誰かに泣かされたことばかりですが、それでもこのまちでの生活は、私にとって一番幸せな時代だったように思います。穏やかで、子どもが子どもらしく過ごせたまち。今、ここで暮したら、どんな人生を生きることになるのかな。  


Posted by アートサポートふくおか at 23:09Comments(0)