2008年11月04日

横浜レポート④

3日、残るメイン会場の赤レンガ倉庫に行く前に少し寄り道して、BankART1929YOKOHAMAなどの外観を写真に収め、てくてく歩いて赤レンガ方面へ。するとものすごいヒトの波が同じ方向へ向っています。「さすが横浜! アート好きがこんなにたくさん」なわけはなく、倉庫の前で開催されていた「ふるさとフェア」に行くお客さんでした。「ふるさとフェア」はおおにぎわい。私もここでオムライスをいただき、安くお昼をすませました。
で、赤レンガ倉庫のなかは、映像作品が多く、土方巽のパフォーマンスや昔「ハプニング」と呼ばれていたアート活動などの記録映像、今、話題の劇団「チェルフィッチュ」の舞台映像などがありました。
その後、帰福の前に東京に寄り、国立新美術館のピカソ展を観ました。お客さん、多し。しかも音声ガイドを利用する人が作品の前に滞在するので列が前に進まず。人の後ろからさーっと観て回りました。驚くべき多作。人生における女性との出会いと別れが率直に現れている作品、それにしても骨太。

ほんとは自分の行く末など少し考える旅にしようと思っていたのですが、やっぱりたくさんの予定を盛り込んでしまい、たくさん歩き回ってくたびれた2日間でした。でも、横浜の創造都市への取り組みの現場の空気を少しは感じとることができたかな。アートに関心がある人を惹きつけるまちづくりも戦略のうちでしょうけれど、関心のないフツーの人々への影響力をいかに及ぼしていくか、そこにはまだ工夫の余地もあるように感じた2日間でした。  


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2008年11月04日

横浜レポート③

もう1つのメイン会場・赤レンガ倉庫は翌日行くことにして、夕方は「みなとみらいテント劇場」に横浜未来演劇人シアターの「市電うどん~特盛版~」を観に行きました。高齢になっても白塗りの化粧で街角に立ち続け、有名な都市伝説になった今はなき「ハマのメリー」さんと、これも消えてしまった横浜の市電をクロスさせた横浜オリジナルの作品。再演だそうですが、出演者が倍増するなどかなり改訂されたようです。私は初演を観ていませんが、今回の作品、かなりよかったです。時間をあと20分くらい短くしてくれたらもっと・・・。現在の横浜、みなとみらいの夜景を借景にした群舞は美しかったですよ。
テント劇場にぎっしり詰め込まれたお客は300人弱くらい? 全員が入場するのに時間がかかり、前説も終わっていよいよ開演というときに、1人の男性が立ち上がって「休憩は何分おきにあんの? こんなに詰め込んだらトイレにも行けないじゃない」とおっしゃいました。そのとおり。でもテント芝居ですからね。  


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2008年11月04日

横浜レポート②

鉄板焼き「ヒガシノミソラ」が入っている「初音スタジオ」には、アーティスト・北川貴好さんのインスタレーションもありました。ゆるかわな作品群のなかで唯一といっていいのでしょうか、昔ここで行われていた行為の残像が迫ってくるような作品。小さく小さく区切られた部屋やベッド、シャワー室がどうしても生々しく感じられてドキドキしました。
そのお隣はアーティストとのコラボによるグッズ販売のお店で、商売っ気のない店番のおねえさんに「これかわいいですよぅ」と勧められたので小さなリュックを買いました。
で、予定では黄金町から歩いてトリエンナーレのメイン会場まで行き、子ども学芸員さんのギャラリートークに参加するつもりだったのですが、予想どおり道に迷い、1時間ほどさ迷い歩いて、しかも目標の第1会場(新港ピア)じゃなく第2会場(日本郵船倉庫)に到着するというフシギなことも起こりました。なんでかな。仕方ないので第2会場の作品をさくっと観て(うーん、あんまり迫ってこない)、今度こそ第1会場へ。ここでも作品自体はなんかピンとこず、置いてあるチラシのコーナーで情報収集にいそしんでおりました。すると、「たけしの誰でもピカソ」でも紹介されたという「新聞女」に遭遇。公式イベントではなく、勝手にトリエンナーレを盛り上げるイベントを企画されたようで、数十名の方と一緒に新聞でお洋服などをつくりパレードしていたようです。
さて、子ども学芸員さんのトークは逃しましたが、大人のボランティアさんのトークの時間に間に合ったので、6,7名2組にわかれて行われたトークにくっついて回りました。もちろん、すべての作品の解説はできないし、「解説」は音声ガイドでどうぞ、私たちは一緒にお話しながら回っていきます、という正しいギャラリートークでした。ボランティアさん、お上手。ぱちぱち。作品を観ただけではそそられませんでしたが、みんなで回りつつ、あれこれ話しつつ観ているとやっぱり楽しい。発見がたくさんありました。ただ、私はアート関係者と目されてしまったようで、何かとコメントを求められ、発言するたびに「わあ、勉強になります」とおだてられるのでちょっと困りました。ボランティアさん、普段はフツーの仕事をされているそうで、美術系の学生さんも多いとか。私がご一緒したのは20~30代の女性2人組でしたが、年齢性別はまちまち。今回3回目のトリエンナーレ、過去2回もなんらかの形で関わった方がけっこうおられるようです。  


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